社会に羽ばたくグローバルリーダーの育成
エンタープライジング科
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12月12日(土)午後2時から午後4時頃まで,大江能楽堂(京都市中京区)にて行われました「京都 和の文化体験の日」ショーイング・プログラム“はじめまして 邦楽”に,本校1年生の堀越花音さんが出演しました。本校はちょうど後期中間考査期間中(10~15日)ではありましたが,普段から三味線の指導をして下さっているお師匠様のおすすめで,伝統ある能楽堂で演奏できる得難い機会でもあるということで,大学生のお姉様とともに演奏を披露しました。
この「京都 和の文化体験の日」は,世界的なスポーツ大会が集中的に開催されるという機会(平成31[2019]年=ラグビーワールドカップ/平成32[2020]年=オリンピック・パラリンピック/平成33[2021]年=関西ワールドマスターズゲームズ/など)を捉え,日本を代表する文化芸術都市・国際観光都市である京都市が,日本文化の真髄である京都の文化芸術を次の世代にしっかりと伝えていくために,大学生をはじめとする若者が,「和の文化」に触れ,伝統産業に親しむ機会を提供するために,昨年度から実施しているものです。
今年度は特に「邦楽」に焦点を当て,「ショーイング・プログラム(解説付き公演)」「ミーティング・プログラム(少人数対象のワークショップ)」及び「インフォメーション・プログラム(情報小冊子『邦楽入門の入門』の発行)」を実施されました。(なお,情報小冊子は本校2年生全員分を京都市からいただき,過日配付しました。)
本日行われました「ショーイング・プログラム」は邦楽の解説付きの公演であり,竹内有一先生(京都市立芸術大学日本伝統音楽研究センター准教授・「常磐津若音太夫」としても御活躍中)による和楽器や邦楽の各ジャンルの紹介とともに,実演も行われるものです。
堀越さんはプログラムの冒頭,「新内流し」の一座(普通は2人組ですが,今回は藤田裕之京都市副市長[三味線を持っておられませんでしたが・・・]を含めて4人組でした)に扮して,客席の通路を歩きながら三味線を弾いて舞台にのぼり,大きな拍手を浴びていました。中間考査終了後に御本人に聞きますと,「私は祖母から三味線をもらった縁で普段から新内節を習っており,先生の勧めで,たくさんの先生や姉とともに演奏する機会をいただくことができ,大変うれしく思っています。伝統と格式のある能楽堂でしたので,緊張しましたが,良い経験になりました。邦楽には様々なジャンルがあり,これからもできるだけたくさん触れるようにして,もっといろいろと勉強していきたいです。」と,感想と抱負を述べていました。
市内ではさまざまな体験イベントが行われており,何よりも京都には「ほんまもん」に触れる機会がたくさんあります。一人でも多くの若者が日本の伝統文化に触れ,「鑑賞する」「演奏する」「制作する」等々,出来る範囲での「担い手」となっていくことを願っています。
(参考)今回のショーイング・プログラムで御出演の皆様
[敬称略・順不同]
【演奏】
竹内 有一/常磐津 若音太夫(京都市立芸術大学准教授)
重森 三果(邦楽演奏家)
中村 寿慶(邦楽囃子方)
藤舎 華生(藤舎流笛方)
常磐津 都代太夫(常磐津浄瑠璃方)
常磐津 都史(常磐津三味線方)
細野 桜子(東京藝術大学)
堀越 日向子(同志社大学)
堀越 花音(京都市立西京高等学校)
【司会】
慶元 まさ美
[写真]
左:能楽堂の様子
中:出演者の皆様
右:堀越さん姉妹