その「わくわく」がありたい未来をソウゾウする
美術工芸科
〒600-8202 京都市下京区川端町15番地[MAPを見る]
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染織専攻では、伝統的な染料のひとつである「藍」を使用した授業を実施しています。
移転に伴って新たに藍を建てることになったため、日頃よりお世話になっている田中直染料店より鹿児島様をお招きしてレクチャーをしていただきました。
今回は授業ではなく、放課後に染織専攻とファッションアート専攻の2・3年生の希望者を募って、行いました。
天然の藍は、蓼藍という植物を発酵させた「すくも藍」を用いて建てられますが、本校では化学薬品などを用いて建てた藍(化学建ての藍)を使用しています。藍を建てるためには様々な薬品を使用しますが、それらが果たす役割や使用する理由などに対して丁寧にご説明やアドバイスをいただき、たくさんの新たな発見がありました。
また、どうすれば美しく染めることができるのか?という疑問に対しては、実演を交えた説明をしてくださり、生徒も教員も目を輝かせて熱心に話を聞いていました。
普段から何気なく作品制作に使用してきた藍ですが、化学的な視点を踏まえて改めて学んでみると「そうだったのか」と納得することばかりでした。小さな疑問について多角的に知るこが、学びをより深めるということを改めて実感できた有意義な機会となりました。
レクチャーを受けた生徒の一人は、「平安時代の前から藍染めなどの天然染料での染めは行われているが、今みたいに化学的な知識がない中で、昔の人は酸化やアルカリ化(還元)する触媒を使用するなどの知識をどのように得たのかなどの疑問がわいてきた。また、昔の人はすごいなとも思った。非常に興味が持てたレクチャーだったので、今後もいろいろ勉強していきたい。」などと感想を述べていました。