その「わくわく」がありたい未来をソウゾウする
美術工芸科
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TEL. 075-585-4666 FAX. 075-341-7006
新年明けましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
新年の挨拶の前に、この度の能登半島地震で被災された方に、心よりお見舞い申し上げます。
元日の夕方に飛び込んできた能登半島地震のニュースには、私自身大変ショックを受けました。その後、地震被害の詳細をニュースで見聞きする度に、東日本大震災や熊本地震などの災害発生後に本校が行なった災害支援活動の取り組みの中で、現地の方から直接災害時のお話を聞かせていただいたことを思い出し、今回の地震被害に遭われた方のことを考えると心が痛む思いです。自然災害は本当に人の都合などを問わず起こることをまざまざ見せつけられました。改めて私たち自身が常日頃からどのような心構えでいなければならないか、痛感したところです。これからも在校生には危機管理について啓発を続け、いつどのような事態が起こっても自身で考え、的確な行動が取れるように育成していきたいと考えています。また、このような事態が起こった時に、一人ひとりが我が事として捉え、何か支援できることはないかを考え、行動できる人であってほしいと思います。
さて、新年に当たりご挨拶申し上げます。
本校は昨年4月に崇仁地域に移転し、美工として再出発をしました。移転にあたって策定した美術工芸高等学校グランドビジョン(ホームページ右側下のリンク「美術工芸高等学校グランドビジョン」を検索)を達成するため、在校する生徒のことを第1に考えて教職員一同邁進していくつもです。
そのビジョンの中に、教育構想策定の背景として「予測困難な社会が到来している」と題して「グローバル化や技術革新により、私たちを取り巻く環境は急速に変化し続けており、人口問題や気候変動、パンデミッ クや国際社会の不安定化など、私たちが向き合わねばならない問題も複雑化・多様化しています。」と記しています。これからの社会では「グローカル」の視点からアプローチする力が求められています。これは、「グローバル」と「ローカル」を掛け合わせた造語で、「国境を越えた地球規模の視野と、草の根の地域視点双方で問題を捉えていこうとする考え方」(大辞林 第三版より)を指します。本校のグランドビジョンを策定してから2年が経とうとしていますが、世界では未だに戦争や紛争、人権侵害、貧困などの問題が解決せずに続いています。国連が2030年までの目標に掲げたSDGsの達成に向け、全世界で努力はしているものの、なかなかその達成への道筋が見えてきません。また、国内においても様々な課題が山積しています。これらの解決達成を図ることや最適解に導くことを国家に頼っていては、実現不可能なのかもしれません。しかし、私たち一人ひとりが我が事として捉え、人任せにせず「グローカル」な視点を持って取り組めば大きく世界は変わると私は信じています。そして世界中で暮らしている人が昨日より今日が少しでも幸せになったと実感できる世界になることを願っています。
本校は生徒一人ひとりが主役となるような学校づくりを、在校生と共にこれまで同様推し進めていきます。
今後も本校の教育活動にご理解いただき、皆様のご支援ご協力をお願いいたします。
2024年1月5日
校長 名和野 新吾