その「わくわく」がありたい未来をソウゾウする
美術工芸科
〒600-8202 京都市下京区川端町15番地[MAPを見る]
TEL. 075-585-4666 FAX. 075-341-7006
令和5年度、本校は文部科学省「リーディングDXスクール 生成AIパイロット校」に指定されました。生成AIの進化は日進月歩で、社会の様々なところに大きな影響をもたらしています。美術領域においてもその進化は目覚ましく、生徒や教員にとって生成AIを知り、教育的活用を行っていくことが急務となっています。
今回は本事業の一環として、本校における生成AI事業の伴走者である清水亮氏(AI/ストラテジースペシャリスト)を1月9日(火)にお招きし、本校3年生との交流会および教員へのアドバイス会を実施、生徒も教員も熱心に耳を傾けていました。
清水氏からの貴重なお話は、生成AIの進化がもたらす社会への影響や私たちがその変化にどのように対応すべきかについて、生徒・教職員共に考える場となりました。
以下は、清水氏からのアドバイスの一部です。
・「少しのクリエイティビティがあればできること」は、いまAIに取って代わっている。既に様々な分野でAIが活用されている事実を知っておくこと。
・生成AIの世界とは、「全部自分でやる」世界。そのために、特にマネーリテラシーは高校生からしっかりと学んでおくと良い。
・これからは「良質なデータ」を作り出す力が求められる。最終的にアウトプットされる作品もだが、美工の生徒たちが目の前で試行錯誤している制作の過程こそ、まさに良いデータである。
・いまは新しい技術がどんどんと出ていっている。目の前で起きていることに振り回されず、本質的なところを考えること。何ができるかより、何をやりたいか、作りたいかを明確にすること。そして、いつか技術的に「できる」ようになった時に備えること。
・付加価値を創造する力が重要。美術を通してそれを学ぶことができる。決まった答えはないが、その価値に違いは確かにある。それを観察する力、発見する力を育むこと。
本校では、社会の動向や技術の進化に向き合い、生成AI時代においても生徒たちが社会で活躍するためのサポートを提供し続けます。今後も生成AI をはじめ、VRや3Dプリンターなどの最新技術を取り込みながら、守るべき文化や伝統を将来につなげるための「学び」を模索し続けていく決意です。引き続き、本校の取り組みにご注目いただき、共に未来を切り拓いていくことを楽しみにしてください。
(写真上:3年生を対象にした交流会の様子)
(写真下:教員を対象にしたアドバイス会の様子)