その「わくわく」がありたい未来をソウゾウする
美術工芸科
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1年表現基礎 l 授業では、7月から色彩課題「テクスチャーと観察 ~みんなでテクサツ!~」に取り組みました。アクリル絵の具と透明水彩絵の具を使って、それぞれの塗り方の工夫による表面の質感、感触、外観(テクスチャー)の効果の可能性について学習を深めました。
1日目は、絵の具を使って自由にドローイングをしました。グループワークを取り入れ、生徒同士で作品を交換して加筆しあいながら、テクスチャーによる多様な表現を追求しました。他者の筆跡や描き方からインスピレーションを受けて、様々な色や質感が生まれる様子と、自由に思いきりよく描く楽しさに、生徒たちはワクワクしていました。
2日目は、鴨川でフィールドワークを行いました。風景を観察し、絵の具で表現したいテクスチャーを探して、スケッチや言葉で特徴を書き留めました。あいにくの雨模様でしたが、ぬかるんだ地面や雨粒の様子から、新鮮に興味が湧くテクスチャーを発見していました。
3日目は、鴨川で見つけたテクスチャーを絵の具によって表現するワークに取り組みました。絵の具の厚みや水分量、筆の使い方、色彩の効果を工夫することによって、風景の中で見つけたテクスチャーから受けた印象を色や質感で描きました。具体物を描かずに印象や特徴を表現するために、持ち前の感性と、これまで学んできた色彩の知識を活用し、思い思いの表現をしていました。
4日目は、相互鑑賞を行いました。選んだテクスチャーの特徴と、それを表現するために工夫したことをプレゼンし、活動や取り組みを振り返りました。また、他者の多様な表現に感心し、互いに質問し合い、作品を分析する姿も見られました。
のびのびと楽しむ感性、モチーフや画材について分析する思考力、作品を魅力的に描く表現力をフル活用した課題となりました。この体験を、夏休みの制作活動にも生かしてほしいです。