その「わくわく」がありたい未来をソウゾウする
美術工芸科
〒600-8202 京都市下京区川端町15番地[MAPを見る]
TEL. 075-585-4666 FAX. 075-341-7006
新年明けましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
旧年中は、保護者の皆様、地域の皆様、そして本校を支えてくださるすべての方々に多大なるご支援を賜り、心より御礼申し上げます。昨年も生徒たちが多くの学びや挑戦を通じて成長を遂げる姿を見届けることができ、大変嬉しく思っております。
さて、近年「予測困難な時代」と呼ばれるようになり、私たちの価値観やライフスタイルも大きく変化しています。かつての「良い学校を出て一流企業に勤め、安定した人生を送る」というモデルは、すでに過去のものとなりました。現代社会で求められているのは、「どの大学に入学したいか」「どのような職業につきたいか」といった選択ではなく、「どのようなことを自分は成し遂げたいのか」「何を大切にして生きていきたいのか」を問いながら、自分自身の将来像を見出す力です。そのため、本校では、美術専門の高校だからこそ、在学中の3年間で基礎教養をしっかりと身につけるとともに、生徒たちが最も関心を寄せている「美術」を核に据え、多様な経験や体験を通じて視野を広げ、豊かな発想力を育むことを大切にしています。
本校は、移転後に策定した「美術工芸高校グランドビジョン」を踏まえ、生徒一人ひとりが主体的に考え行動する力を育むための教育を推進しています。特に、キャリア形成の観点から「CAREER PRODUCE」の取り組みの下、「BIKO steAm」プログラムや探究学習を中心に、自ら課題を発見し、解決する力を養う機会を提供しています。これらの学びは、生徒たちの未来に直結するだけでなく、学校全体の活力にもつながると信じています。
また、本校の生徒たちは昨年、海外研修や「トビタテ!留学JAPAN」をはじめとする国内外のプログラムに積極的な姿勢を見せ、参加する生徒が増えています。これらの経験を通じて、異なる文化や価値観に触れ、国際的な視野を広げるとともに、自らの未来を見据える大きなきっかけを得ています。私たちは、このような貴重な経験が、個々の成長にとどまらず、仲間たちと共有され、学校全体に良い影響を与え、やがて学校文化として根づいていくことを期待しています。
互いに学び合い、刺激を与え合う風土を大切にし、挑戦する姿勢や学びの喜びを学校文化として根づかせていくことを目指しています。これこそが、本校の中核となる教育活動で掲げる「生涯にわたり、自ら探究し、学び続けるための基盤作り」を実現する姿であり、生徒たちの可能性を最大限に引き出す教育環境の柱であると考えています。
本校の教育活動に対する皆様のご理解とご支援に、改めて感謝申し上げますとともに、今後とも温かいご協力をお願い申し上げます。2025年が皆様にとって希望と実りに満ちた素晴らしい一年となりますことを、心よりお祈り申し上げます。
令和7年1月6日
京都市立美術工芸高等学校
校長 名和野 新吾