
その「わくわく」がありたい未来をソウゾウする
美術工芸科
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2年生の後期実習授業が始まりました。
今回は、<漆芸><陶芸><彫刻>の実習内容を紹介します。
<漆芸>
漆芸では、1年次に作成した蒔絵の花の図柄を元に色漆に取り組んでいます。
漆を塗っては研ぎ、その作業を繰り返し行いますが、漆のはみだしや削りすぎに生徒たちは注意しながら取り組んでいました。
また背景はツルツルに黒光りするまで磨きます。土台を斜めにして曇りがないかを確かめながらひたすら磨いていました。
何故漆芸を専攻したのかを生徒に尋ねると、昔ながらの漆の技や黒のカッコ良さと併せて、3Dプリンターも取り入れているため何か新しい面白さを見つけられたらというワクワク感が魅力とのことでした。
<陶芸>
後期の陶芸実習では、同じマグカップを6つ以上作成する課題に取り組んでいます。
寸分たがわず同じ形に仕上げることが大事で、生徒たちはトースカン(測定器)を使って慎重にロクロを回していました。
マグカップの素焼きが完成したら、今度はそれぞれに同じ絵付けを施します。
平面に描く場合と違って曲面に絵を描くことは難しく、また素焼きの陶器への色付けはその浸みこみ具合も微妙なため、生徒たちは真剣に細筆ペンでの細かな作業に取り組んでいました。
<彫刻>
彫刻では、部屋に入る前からカンカンと木づちを打つ音が飛び込んできました。生徒たちは引き続き「木彫」に取り組んでいます。
テーマは「抽象」。ねじれ、飛び出す、叫び等々、それぞれが考える抽象像をデザインに黙々と木の塊と向きあっていました。
丸太の状態からまずはチェーンソーを使って大きく形を作っていき、その後ノミと木づちを使って曲線や角度を作っていきます。
立体的に削って面をつくることは大変難しく、なかなか自身が思うような形にならないと苦戦しながらも無心に取り組んでいる姿が印象的でした。


