世界をつなぐ越境者
~Beyond the hill today, Beyond yourself tomorrow~
普通科(進学型単位制)
〒605-0000 京都市東山区今熊野悲田院山町5-22[MAPを見る]
TEL. 075-561-4142 FAX. 075-551-9046
11月24日,25日,「総合的な探究の時間(C1ゼミ)」の一環として,1年次生アクセラレイティッドコースとリベラルアーツコースを対象に,つくば言語技術教育研究所所長 三森ゆりか氏をお招きし,「Comparative Studyに必要な知識とスキル」をテーマとした講演会が開催されました。
本講演会は,C1ゼミにおけるチームでの議論,情報の分析をより深めるために,言語技術やその歴史的・文化的背景や意義を学ぶことと,学校目標である「世界をつなぐ越境者」に必要な,異なる価値観をもった他者と適切にコミュニケーションをとる力を,言語技術の考え方を学ぶことを通して養うことを目的とし,「三菱みらい育成財団」の助成を受けて行われました。
三森氏ご自身が中・高校時代の4年間をドイツで過ごされたご経験から,ドイツと日本の文化的背景の比較を踏まえ,多様な価値観を持った人と対話を深めるための方策の一つとして「言語技術」が重要であるということをお話し下さいました。また,言語技術は対話だけでなく,スポーツ等様々な場面で役立つことを,分かりやすい例とともに教えていただきました。そして実際に,生徒が「問答ゲーム」「空間配列」「絵の分析」に取り組むことによって,言語技術の基礎を学ぶ機会をいただきました。
現在,C1ゼミの授業では『心を動かすSDGsキャンペーンfrom日吉ケ丘』と題して,SDGsについて考え,相手の心を動かすようなキャンペーンをチームに分かれて企画しています。三森氏から学んだ言語技術を使うことによって,相手により分かりやすく気持ちを伝え,深い対話ができるよう,取り組みを充実させてほしいと願っています。
【生徒の感想(一部を抜粋)】
・日本と海外での比較で,日本は質問をしたりされたりすることが苦手だと分かり,そしてその原因は自分たちの環境にあるということを教えてもらいました。そして言語技術は訓練することができると教えてもらいました。
・言語教育が普通の勉強教科だけではなく,スポーツにも関わっているということを知って,すごく驚いたし,言語をもっと考えようと感じた。
・今回私が学んだことは,何をするにも言語と対話のスキルが必要ということです。なぜかというと,三森先生のお話を聞いて,スポーツをするにも,企業で働くにも,受験をするにも,問答ができなければ自分が不利になると知ったからです。私はバドミントン部に所属し,試合をしているので,次の球を予測する,つまり論理的な考え方,順序を立てる考え方をするということに対してとても共感しました。