世界をつなぐ越境者
~Beyond the hill today, Beyond yourself tomorrow~
普通科(進学型単位制)
〒605-0000 京都市東山区今熊野悲田院山町5-22[MAPを見る]
TEL. 075-561-4142 FAX. 075-551-9046
11月17日(水)
北海道ニセコ研修旅行2日目
本日は一日中、ニセコ町でロゲインニングやフィールドワークを通してSDGsとまちおこしについて学びました。
出発前にホテルにて、地域おこし協力隊の方にニセコ町のまちづくりについてお話をいただきました。SDGs未来都市であるニセコ町は、有島武郎の相互扶助の精神のもと、住民一人一人が町に繋がっているという自治意識を持ち、皆が住みやすくする取り組みを行っていくうちに、自然とSDGsゴールに近付いてきたそうです。
その後、ニセコ町民センターからSDGsロゲインニングを開始。ロゲインニングとは、地図をもとに時間内にチェックポイントを周り、特典を集めるスポーツです。ニセコロゲインニングでは、チェックポイントはSDGsの何らかのゴールにつながっています。終了後、それを考えるところまでが今回の課題でした。どのチームも協力しながらニセコ町を散策し、それぞれの役割と工夫について考えました。
昼食後、優勝者が発表され、一位のチーム4名にはニセコ町の特産品が贈られました。『優勝の秘訣は?』の質問には『ニセコ愛です!』との答えが!
午後は、授業でもリサーチし、直接お電話で酪農についてお話を伺った高橋牧場を訪れた後、クラスごとにダチョウ牧場、精油蒸留所を訪れました。
ダチョウ牧場は、環境に配慮しながら六次産業(農林漁業と製造業、小売業等の事業との総合的かつ一体的な推進を図り、地域資源を活用した新たな付加価値を生み出す取組)を行っておられる先進的な施設の一つです。まずは餌やり体験をさせていただながら、二酸化炭素を出さないよう考えられた餌について学んだり、スタッフの方々が愛を持って友だちのようにダチョウに接しておられる様子を見せていただきました。そして最後はと蓄のお話も聞かせていただき、命をいただくことについて改めて考えさせられました。卵を孵化させ、大切に育て、大切にお肉にして販売を行うまで、一貫して行う牧場のお話だからこそ、皆熱心に聞き、理解できたのだと思います。
その後、ニセコ町民センターで、森を壊さず災害予防や森林機能を向上させる『自伐型林業』という持続可能な林業を行っておられる、Hikobayuの方々にお話を伺いました。またニセコトドマツ精油スプレーを作り、精油蒸留所を訪れ、森林を美しく守りながら元気をいただくことについて学びました。
全てのワークショップで、様々な新しいことを体験しながら自然とまち、SDGsについて考えた一日となりました。
ニセコ町と京都はどちらも世界的な観光地です。ニセコ町から学んだことで京都のことを見直し、ますます暮らしやすいまちづくりを考えてくれることを願っています。