世界をつなぐ越境者
~Beyond the hill today, Beyond yourself tomorrow~
普通科(進学型単位制)
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9月5日(月)4限目の2年生3・4組アクセラレイティッド・コースのコミュニケーション英語2の授業で、京都大学 基礎物理学研究所 極限構造研究部門 准教授のAntonio De Felice(アントニオ・デフェリーチェ)氏にオンラインで講演をしていただきました。
現在、2年生AコースとG(国際コミュニケーション)コースでは、コミュニケーション英語2の教科書「ELEMENT2」でSpace Debris(宇宙ゴミ)について学んでいます。当日は司会生徒による挨拶と講師紹介の後、宇宙論と重力の研究者であるDe Felice氏から宇宙ゴミの問題点や解決策に関してお話しいただきました。
講演とその後の質疑応答はすべて英語で行われました。講演の中では、universe(宇宙)やgalaxy(銀河・小宇宙)など聞いたことのある単語もあれば、velocity(速さ)のように聞きなれない言葉が登場する時もありましたが、De Felice氏がスピードにメリハリをつけて下さったおかげで、生徒たちも最後まで集中して聴くことができたように思います。特に、近年、宇宙ゴミを捕獲・除去する衛星の実証実験に日本の企業が成功した話は、とてもわくわくさせられました。
質疑応答の時間では、「宇宙ゴミが地球上の人々にどんな影響を及ぼすのか」という生徒の質問に対して、「直接の身体的危害があるわけではないが、衛星に衝突してGPSを損傷すると、例えばGoogle Mapなど我々が日々の生活で利用している技術や、宇宙に関する研究に少なからず影響を与えてしまう」ことを危惧されておられました。最後の「生徒の立場から宇宙ゴミの問題に対してできることは何か」という質問に対しては、「例えば食べ物を無駄にしないなど、環境に対して責任を持つことから始めてほしい」と熱く語って下さいました。
今回の講演を通して、教科書の中で遠い宇宙のように感じられる話題を現実のこととして実感することができ、生徒たちにとって非常に有意義な時間となりました。貴重なお話をして下さったDe Felice氏に深く感謝いたします。
このように、学校行事や進路行事以外でも、生徒が外の世界とつながり越境する機会を今後も持ち続けたいと思います。(英語科・広報情報部)