世界をつなぐ越境者
~Beyond the hill today, Beyond yourself tomorrow~
普通科(進学型単位制)
〒605-0000 京都市東山区今熊野悲田院山町5-22[MAPを見る]
TEL. 075-561-4142 FAX. 075-551-9046
日吉ケ丘高校では、金曜日7限に、1年次生に向けて、「世界をつなぐ越境者」を育てるために、「越境たまごを孵化させる日」と題して、生徒の「やりたい!」を育てる時間を設定しています。
その中で京都市教育委員会の支援により、循環フェス実行委員の笹木晴菜氏を計10回お招きでき、「衣服循環プロジェクト」を半年かけて行ってきました。
笹木氏からの講演やワークショップの他、第2回・第3回では映画鑑賞を通して衣服が製造されてから廃棄されるまでの過程についての理解を深め、第5回では京都市が取り組んでいる事業、「R⇄C」(release and catch)で実際に回収された洋服が置かれている工場を見学することを通して、回収された衣服を未来に活かし循環させるための着想を得るなどして、衣服に対する関心をより一層高めてきました。
そして11月12日に、本企画の目玉である古着の回収と再循環のお祭り「循環フェス」に、捨てられてしまうTシャツを使って草履を作るワークショップを出店しました。ファッションロスを解決する第一歩として自分たちに何ができるかを生徒たちで考え、今回の出店に至りました。
当日のワークショップではたくさんのお客さんが来てくださり、生徒はこれまでやってきたことを伝えようと必死に、それでいて楽しそうに接客していました。お客さんからも心温まる言葉をかけていただいたり、質問に返答したりと、愛溢れる空間が出店スペースにうまれていました。
また、今回の循環フェスへの参加は、ワークショップの出店だけではなく、このフェスの開会宣言や、トークショーにも一部生徒が参加しました。
トークショーでは、消費者は何を意識して衣服を手にとるべきなのか、生産者、販売側が何を変えることが出来たら衣服を長持ち、また循環できるのか等を他の高校の生徒と一緒に議論しました。45分という限られた時間の中ではありましたが、日々の学校生活では中々触れることのない社会問題に、真剣に考える生徒の姿がありました。