世界をつなぐ越境者
~Beyond the hill today, Beyond yourself tomorrow~
普通科(進学型単位制)
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1月22日(月)の昼休みに模擬選挙が行われました。これは、1年次生の「C1ゼミ」という授業の中で、ある班の取組として実施されたものです。各班は企業からそれぞれにミッションを与えられて課題解決の方法を考えます。この模擬選挙を行った班は、英語学童や国際交流イベントを運営されている「国境のないお家ULU」さんから「“世界平和”について本気で考え、その実現の第一歩を踏み出せ」というミッションをいただきました。そこで、この模擬選挙の実施を思いついたそうです。
以下、この班の生徒たちによる「この模擬選挙をするきっかけ」という文章を紹介します。「皆さんは、現在の選挙投票率の割合をご存知ですか。現在、選挙の投票率は、20~24歳で30.69%と最も低く、70~74歳が74.13%と最も高い傾向にあります(第48回衆議院議員総選挙における年齢別投票状況より引用)。そのため、今の政治は主に高齢者に向けて政策を行う傾向があります。この現況から、若者に向けた政策を増やしていくためには、私たち若者が選挙に出向き、投票を行うことで、若者の投票率を上げることが重要です。私たちは、今回模擬選挙を実施し、選挙を経験してもらうことで、今後選挙に参加するきっかけになればいいなと思いました。」このように、若年層の投票率を上げて自分たち若年層にとっても暮らしやすい世界を実現するための第一歩として、今回の模擬選挙は行われたのです。
日吉ケ丘高校をよりよくするために立候補した候補者は4名。それぞれの公約は、「運動部の人たちの体づくりのために、運動部の人たちの食堂の利用価格を半額にする」「社会勉強と親の経済的負担軽減のためにアルバイトをOKにする」「英語を使う機会を増やして英語力を向上させるために、英語村でお菓子を買うごとにポイントを付与し、全部たまったらお菓子1つを無料にする」「授業に対する意欲を向上させるために、学校の登校を週3日、授業時間を30分間、登校時間を9時30分にする」というものです。中には実現可能性の低そうなものもありますが、選挙権を持つ生徒たちはそのあたりのことも含めてよく考え、誰に投票するかを決めます。
気になる選挙結果は・・・、「英語を使う機会を増やして英語力を向上させるために、英語村でお菓子を買うごとにポイントを付与し、全部たまったらお菓子1つを無料にする」という公約を掲げた候補者の当選です!
多くの生徒たちにとって、今回の模擬選挙が社会の問題を自分ごととして捉え、自分で考え判断し行動していく意識が芽生えるきっかけとなったなら、「“世界平和”について本気で考え、その実現の第一歩を踏み出せ」というミッションは見事クリアしたということになるのではないでしょうか。今回、生徒たちのアイデアからこのような主権者としての意識を高める取組が実現したことを、とても頼もしく感じました。
(広報情報部)