世界をつなぐ越境者
~Beyond the hill today, Beyond yourself tomorrow~
普通科(進学型単位制)
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11月13日(水)5・6限、本校第二体育館にて、3年次生人権学習「混ざり合う社会~車いすバスケットボールを通して~」を実施しました。
坂野晴男先生(シドニー・北京パラリンピックコーチ・京都アップスコーチ)に講師としてお越しいただき、京都・滋賀などから合計6名の選手の皆さんをお招きしました。昼休みに玄関で選手を迎えると、各組から選ばれた3~4名の生徒が選手の介助をする実体験を経験します。そして、生徒たちは選手を誘導して第二体育館に入ります。
人権学習の始めは、まず講師紹介があり、坂野先生たちから自己紹介と選手の障がいの持ち点についてお話いただきました。選手の皆さんからは「みんなと仲良くなって帰りたいと思うのでよろしくお願いします!」と親しみやすい雰囲気を作って下さりました。坂野先生から競技の説明、模範試技を披露の後、代表生徒によりクラス対抗で車いすバスケットの試合をしました。なかなか思うように動けず、パスを受け取る、シュートをうつなどの当たり前の動作の難しさを実感しながらも真剣に戦い、応援生徒も一体となって大変盛り上がりました。
試合の後には、6人の選手(講師)の方のお話をグループに分かれて聞かせていただきました。車いす生活を送るようになった経緯や、車いすバスケットボールとの出会い、生徒たちへのメッセージ等、お話し下さいました。生徒は熱心に耳を傾け、自分からたくさん手を挙げて様々な質問をするなど、双方向の交流となりました。
介助を担当した生徒たちも、自ら進んで声をかけ、それぞれの講師の方に付き添い、移動の補助や、競技用車いすの運搬を手伝うなどして、最後まで見送りました。
全体をコーディネイトして下さった坂野晴男先生からは、13人に1人が何らかの障がいを持っている現状や、みんながお互いに配慮しながら生きる大切さ(共生社会)なども教えていただきました。
代表生徒による挨拶では、「今日の体験や講師方々のお話ははとても有意義なもので、良い学習の時間となった。」とお礼の言葉が述べられ、今回の体験・交流は多くの生徒にとって自らの生き方について考える機会となりました。
率直な思いや体験を聞かせて下さった講師の方に感謝するとともに、今回の交流での思いを心に刻み、一人一人がお互いを思いやり、混ざり合う社会で気持ちよく生きることを願っています。