すべては君の「知りたい」からはじまる
普通科・探究学科群(人間探究科・自然探究科)
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各クラス輪番で回していく日直の大切な仕事のひとつに,HR日誌を書くことが挙げられます。その日の時間割に沿って,日付・曜日,天気,授業の内容やクラス・講座の取組状況,感想などを書く部分と,連絡事項を書く部分があり,後の部分は自由記述欄となります。その内容が,学年があがるごとに,質・量ともに充実していくのは嬉しいことです。
日直は終礼・清掃のあとクラス担任に提出。担任はその生徒やクラスの状況を掴みとりながら,たくさんのコメント(労いや応援の言葉のみならず,時には疑問や表現への注意も含めて)を入れて翌日の日直に手渡します。紙面上に対話が生まれます。クラスによっては,毎日コピーが教室の後ろに掲示され,担任と日直のやりとりが,クラス全体に共有されます。「今」の自分や自分たちを見取り,それを率直に,また必要な配慮を持って言語化する。時にはユーモアも交えて反省もしながら次へ向かっていく気持ちをことばに表現する。HR日誌は,個人の,そしてHRという集団の成長の軌跡が見られる,またその成長の役割の一端を密かに担っているツールだと考えています。
この時期,日直が回ってきた3年生は「日誌を書くのはこれが最後なので…」と思いを込めていつも以上にびっしりと書き連ねてくれます。特別時間割第二期で,選択した講座は少なくなっても「学校に毎日来ている」自分について「休憩時間や放課後に友達と少しでも過ごしていたい」「『受験生』」である前に『高校3年生』として少しでもこの空間にいたい」と書いてくれました。
また,共通テスト1か月前の模試で思うように成績がでなかった生徒が,それからの1か月の奮闘を振返り「人は1か月でも変われる。そう実感しました。もちろんそれは自分の力だけでなく,親,友達,先生たちの支えがあったからだと思います」「中学3年生の自分と比べると,もはや別人のようです」「いつまでの感謝の気持ちを忘れずに第一志望を目指し,走り抜きたいです」と爽やかに決意を述べてくれていました。
今日も担任の教員たちは,自分のクラスのHR日誌を読みながら,生徒たちへの期待を込めて赤ペンを走らせてくれています。