すべては君の「知りたい」からはじまる
普通科・探究学科群(人間探究科・自然探究科)
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いよいよ、模擬国連最終日を迎えました。
朝、会場へ向かう道中、疲労困憊の表情をしているかと思いきや、少しの緊張感はあるものの、リラックスした雰囲気で車内を過ごしました。昨夜の振り返りで、自分たちのやるべき事が見えていたからかも知れません。 あとは、「実行」あるのみ。
会場に着き、堀川高校でALTをしているステファンからのメッセージを伝えました。
"Talk as much as possible. If you don’t do so, you would regret"
3日目になる模擬国連が始まりました。
彼女たちが所属している委員会は今回2種類あります。1つは、桂さんがAustriaとして、木村さんがIndiaとして参加しているECOSOC/UNHCR(国連経済社会理事会/国連難民高等弁務官事務所)で、地中海付近の難民問題に関して、どの様に難民問題を解決するかを模索します。
もう1つが、Venezueraとして木多さんと櫻井さんが参加している、UNSC(国連安全保障理事会)です。ここでは、現在アフリカ内で起こっているテロを止めるための処方を話しあっています。すでにそれぞれの委員会で、幾つかの国から、resolusionが出されているので、それを元に、改善すべき点、削除すべき点を模擬国連の手順に沿って話しあっています。
会議の時間は午前中まで。午後には、いよいよ全体投票が始まります。resolusionを出していない国にとって、resolusionに自分たちの考えを組み込むチャンスは、午前中しかありません。残り少ない時間の中で、堀川高校の生徒たちは、積極的にプラカードを掲げ、なんとか発表の機会を掴んでいました(※発言の際には、プラカードを掲げ、議長に許可をもらえた場合のみ、前へ出て発表ができます)。
午後になり、それぞれの委員会でresolusionを出した国が、参加者全体の前でプレゼンを行い、その案に対し全体投票を行いました。2時間近くで全体投票が終わり、最後には議長からの振り返りの言葉がありました。その中で、議長による、優秀代表国の発表(※今回の模擬国連で影響力のあった国の選出)がありました。残念ながら、堀川高校の生徒たちは選ばれませんでした。
午後、16時。閉会の言葉が発されました。この瞬間、模擬国連の全てが終わりました。寂しさで泣いている生徒や、長い会議が終わって笑顔を浮かべる生徒など、台湾全国から集まった生徒の様子は様々でした。そんな中、堀川高校の生徒たちの表情は、疲れ、悔しさ、安堵、達成感、様々な気持ちが混ざったような、複雑な表情であったと見受けられました。
会議が終わり、
「もう一回やりたいです」
力強くそう言った彼女たちは、前を向いていました。
いよいよ、日本へ発ちます。
この5日間で「何か」が変わったに違いない彼女たち。
最後の1日は、出発前の僅かな時間で台北市内を拝観し、その文化に触れるとともに、その「何か」を、それぞれが具現化できるよう、台湾での最後のふりかえりを行います。