すべては君の「知りたい」からはじまる
普通科・探究学科群(人間探究科・自然探究科)
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本日お昼休みに,アトリウムで2020年度 Academic Projectの最終報告会がありました。
Academic Projectとは,本校で高校卒業までに実現したい大きな目標を持つ生徒たちが,仲間とともに「知りたい」を追求していく自主的な探究活動を支援する取組です。団体の立ち上げから活動の企画・立案・実施までをすべて生徒が主体的に行うことで,「自立する18歳」をめざす生徒にとっても,実りの多い経験となります。
2020年度は,食糧難を救うために大豆で人工肉を製作する"Artificial Meat Replacing Project"と,感覚ではなく理論でクイズの良問を探究する「クイズ研究会」の2団体が活動しました。
"Artificial Meat Replacing Project"は,人工肉制作という課題を「植物性油を用いて成分的に牛脂に近づける」,「オレイン酸の抽出を行う」,「手製の大豆肉を製作する」という3つの取組に分けて報告しました。1年間という活動の中で,先行研究調査・実験・考察・さらなる課題発見という探究のプロセスを,試行錯誤しながら実践した様子がうかがえました。
「クイズ研究会」は,クイズにおける「良問」「悪問」に関する考察について成果報告をしました。現在クイズの良問・悪問の定義は曖昧であるため,既出のクイズ問題を分析し,共通した良問の成立要素を導き出し,クイズにおける今後の発展の可能性を示唆する内容でした。生徒は聴衆からの「チャートなどを作成し,より見やすくまとめるといい」というアドバイスを参考に,さらなる探究をしていきたいと語ってくれました。
どちらの団体も,生徒・教員の聴衆からの鋭い質問に丁寧に答えながら,1年間の取組の成果を詳細に報告していました。研究成果もさることながら,研究のプロセスを大事にし,客観的に分析する力や,批判的に考察する力など,探究に必要な力を身につけられたと感じられる発表でした。