すべては君の「知りたい」からはじまる
普通科・探究学科群(人間探究科・自然探究科)
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「フィレンツェゼミ」は3月10日(木)~15日(火)の期間、イタリアのフィレンツェに調査研究に行ってきました。その研究テーマは「フィレンツェに学ぶ交通規制」です。
事前に京都市役所「歩くまち京都」推進室や京都大学中川教授への訪問、インタビュー、または京都市内の交通調査なども行い、観光都市京都の交通面における問題の解決をはかる研究や調査を行ってきました。姉妹都市であるフィレンツェに実際に訪れて調査を行うことで、課題解決の提案ができればと思っています。
フィレンツェ現地での主たるスケジュールは以下の内容でした。
1日目:フィレンツェ市役所訪問,市内の交通施設見学
2日目:市民や観光客への聞き取り調査
3日目:郊外での調査とフィレンツェ市内散策
「フィレンツェゼミ」メンバーの感想です。(写真もご覧ください)
中西
アンケート調査をする中で2つの壁にぶつかった。
1つ目は言語の壁。英語圏以外の国の人が英語を喋れないのはあたりまえなことと思い知った。もっと語学に関する見識を広めたい。
2つ目は自分の壁。思っていたほど陽気に相手に踏み込めない。無視されてしょげてしまった。けれど調査最後の1時間で11人のデータとがんばった。壁を破るきっかけをつかみたい。
中原
歩き回って街並みを見学したいという、本来自分がやりたいことができた。
自分はコミュニケーションも英語も苦手だが、まだまだやらねばという意識が芽生えた。
そして、それと同時にグループでの役割を考えた行動をとることでみんなをサポートしたい、という気持ちも持った。
宮本
楽しくて怖い体験だった。言語がまったくわからないという異世界体験だった。
その中でガイドさんに導いてもらい少し自信のようなものが……。
今後は自分のできることやどの方面でがんばるか、決めていきたい。
味方
コミュニケーションは好きなほうであったが、1日目はやはり言葉と自分の中での壁があった。相手がどの言語を使う人か区別がつかない恐ろしさ。ハンガリー人への対応では、英語が出てこず、自分の力の壁を感じた。それが2日目はからは少し楽になってきた。
ガイドさんの導きで、イタリア語が少しわかるようになり、コミュニケーションがとれ、楽しかった。こちらから少しでも壁を越るよう努力をすれば相手も近づいてくれることに気づいた。
海外研修では副コース長で、全体のことを客観的に考えることが多かった。今回の方が自らの研修として主観的で濃密だった。朋と愉しめた。
最後は付添教員の感想:
フィレンツェもピサも、街の歴史的価値を住民がよく知っている。そのことで、建前であってもZTL(交通規制)に反対する人は少ない。
外観も京都以上に重要で、環境に対する意識も高そう。
歴史・環境教育の重要な役割を感じました。
写真上:フィレンツェ市役所での面談
写真中:聞き取り調査
写真下:ミケランジェロ広場からの景色