すべては君の「知りたい」からはじまる
普通科・探究学科群(人間探究科・自然探究科)
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家庭基礎の授業では、調理実習を3回実施しました。最近は食がブームになっているおかげか、生徒たちはとても楽しみにしています。ただ、コロナの影響で、中学校で調理実習が出来なかった人や、お家でほとんど料理をしていない人も多くて色々大変でしたが、それだけにとても良い学びの時間となりました。
1回目は『おからマフィン・紅茶』。米粉・バター・おから・豆乳・きび砂糖・卵・ベーキングパウダーを用いて、簡単で美味しいマフィンを作り、数種類の茶葉から選んで淹れた紅茶と共にいただきました。食物繊維がたくさん含まれているおからを入れることで、腹持ちが良くなり、便秘解消にも役立ちます。
「家でも作るようになった」
「おからと聞いて残念なイメージだったが、とても美味しくて驚いた」
「持って帰ったら、家族が喜んでくれて、また作ってと言われた」
「紅茶は苦手なイメージがあったが、美味しくて家でも飲むようになった」
などの感想がありました。
2回目は『あんかけ炒麺・粟米湯』。野菜たっぷりの八宝菜を作り、炒めてじんわりと焼き目をつけた焼きそば麺にのせ、北海道産のクリームコーンに溶き卵をいれた簡単なスープと共にいただきました(小麦アレルギーの人は炊き立てご飯にのせて、中華丼にしてもらいました)。校舎全体に生姜・干し椎茸・ごま油・醤油などの良い匂いが拡がって、多くの人が調理室に足を踏み入れていました。
「塩加減が難しかったが、美味しくできて、いつまででも食べていたい味だった」
「家で野菜の種類を変えて作ったけれど、同じように美味しくできた」
「あんなに簡単に中華風コーンスープが出来るのは驚いた」
「たまごがフワフワで美味しかった」
などの感想がありました。
3回目は『豆腐ハンバーグ温野菜(ブロッコリーとにんじん)添え・味噌汁・麦ごはん・緑茶』。豆腐を電子レンジで加熱してから布巾でしぼったり、油揚げの油抜きをしたり、わかめの塩抜きをしたり、などの多くの作業をこなしてもらったので、少し時間が足りませんでしたが、どの班も美味しく仕上がって満足そうでした。
今回は「市立高校における茶道を中心としたおもてなし事業」の取組で、京都市教育委員会よりご支援いただいた予算で購入した「真昆布」と「煮干し」を用いて、うま味たっぷりの出汁を引いて、味噌汁を作りました。そしてその出しがらを、「昆布の佃煮」「煮干しの田作り風」に炊きなおして試食してもらい、ミネラルたっぷりの食品を提供しました。
こういった素材を用いて、京都に息づく伝統文化に触れたり体験することにより、わが国の伝統文化を継承する心の育成を図るとともに他国の歴史や文化を理解し尊重する態度を育成することにもつなげていきたいです。
また、お茶はバレーボール部の指導をして下さっている『株式会社 茶縁』の内山様から、和束産の高級な緑茶とほうじ茶をご厚意で提供していただきました。ほうじ茶はやかんにたっぷり用意しておいて、緑茶は60度くらいに冷ましたお湯を用いるなど、じっくりうま味を抽出する方法を伝授した後、各班で淹れたおいしい緑茶をいただきました。
「冗談抜きでおいしかった」
「いつもよりたくさん食べた」
「家の味噌汁よりも出汁が効いていて美味しかった」
「豆腐が入っているのを忘れるくらい美味しいハンバーグだった」
「出汁がらを美味しく食べることが出来てよかった」
「苦手なブロッコリーとにんじんも美味しかった」
「緑茶を淹れるのは初めてだったが、食後に飲むと落ち着けた」
「ペットボトルのお茶とは全然違った」
などの感想がありました。
授業での実習は終わりますが、この経験を通じて、京都・日本の伝統と文化の本質を感じ取り、誇りとおもてなしの心を育んでいくとともに、ご家庭でも様々な料理に挑戦してほしいと思います。