すべては君の「知りたい」からはじまる
普通科・探究学科群(人間探究科・自然探究科)
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本校の18期生は来年の海外研修に参加するにあたり、4つのコースに分かれて一人ひとりテーマを設定し、探究を行います。今年の海外研修のテーマは、「自己変革の旅」です。この機会に生徒ひとりひとりが自分の将来の可能性を模索し、人生について考えてもらうことを目的に、7月26日、「グローバル・アイデンティティーを育てよう」と題した講演会を開催しました。
今回SGHの取り組みの一環として関西学院大学よりお招きした久木田純先生は、30年間に渡りUNICEFの職員としてご活躍されました。「あなたは誰ですか」という久木田先生の冒頭の問いに、生徒からは日本人、長男、市民、生物、地球人など、様々な答えが挙がりました。久木田先生はグローバル・アイデンティティーを持つことについて、先生ご自身の青年期の葛藤と人生の目標国連職員として30年世界で働いたエピソードを交えてお話くださいました。その後、堀川高校生に向けて、人類が22世紀を迎えるためには地球規模の問題の解決が不可欠だということ、またそれらを解決するグローバル人材として活躍するために、地球人としてのグローバル・アイデンティティーをしっかり育てて欲しいとの力強いメッセージをいただきました。講演後の質疑応答では、生徒からアイデンティティーをもとに他人と競う是非を問う質問が挙がりました。久木田先生は、競う相手を悪者のように捉えると相手への偏見が生まれることに言及され、自分のアイデンティティーを他者との対立のために使うのではなく、ブレることのない軸として自立のために使うことが大切であると語ってくださいました。
自立のためのアイデンティティーの確立、という考え方は、堀川高校の最高目標「自立する18歳」にもぴたりと当てはまるものでした。この講演会で生き方へのヒントを得た18期生が、海外研修に向けてさらなる成長を遂げることを期待し、これからも準備を進めていく予定です。