すべては君の「知りたい」からはじまる
普通科・探究学科群(人間探究科・自然探究科)
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8月5日(金)に実施しました,SSH「大阪フィールドワーク」についてのご報告です。
今回のテーマは「課題発見の旅」です。探究道場では答えの用意されていない課題を探究する活動が主ですが,今回はその番外編として,課題を発見し設定するまでのプロセスを学ぶ旅に出かけました。
見学先は大阪市立科学館と国立民族学博物館です。日頃の疑問とそれにたいする調査をしてきた生徒たち。展示場では班に分かれて行動しました。さまざまな展示物に触れ,積極的にメンバーと意見を交わしながら,一生懸命ペンを動かす姿が印象的でした。
国立民族学博物館では,中央・北アジアをご専門に研究されている寺村裕史先生に,課題発見のプロセスについてご講義いただきました。「展示をとおして伝えたいことがある」という博物館の意図を教わったうえでの見学。科学館とは異なった新たな視点で見学することができたようです。
見学後はグループワークにて,まず,展示物をどう見たか,見学で分かったこと,新たに疑問に思ったことについて交流しました。次に,「ふりかえりシート」で今日1日の自分を見つめ直し,全体交流ではそれを使って交流しました。フィールドワークで発見した「新たな自分」について発表し合い,意見を交わす表情はとても活き活きとしていました。
今回は「課題発見の旅」というテーマでしたが,「モノとの対話」「他者との対話」「自己との対話」を重ねたことによって,課題発見には「対話」が重要であるということに気づけた旅になったのではないでしょうか。また,感想シートを見ていくと,「新しい自分に気づくことができた」という感想が見受けられました。今回の旅は,解決されるべき課題を発見するだけでなく,自分自身が固有に持っている課題をも発見することができた旅になりました。