すべては君の「知りたい」からはじまる
普通科・探究学科群(人間探究科・自然探究科)
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12月23日(月)11時より26期生(1年生)を対象として、AIエンジニア、起業家、SF作家としてご活躍の安野貴博さんをお迎えしての講演会を開催しました。今回のご講演は、京都市における令和8年以降の長期ビジョン(次期総合計画)を新たに策定するため、若者世代が主体となり議論を行う「京都市未来共創チーム会議」の委員に安野さんが就任されたことがきっかけで実現しました。
来校された安野さんに、今回の講演会を運営するスタッフ生徒の代表より、まずはご挨拶と本日の流れの説明です。その後、5階講堂にご案内して、講演会の開始です!
安野さんは、自身が作成されたAIの技術を用いたアート作品を示しながら、AIの持つ力、利便性、魅力などを語るところからスタートし、エンジニア、起業家、小説家、M-1グランプリ出場、都知事選出馬…と様々なことに挑戦されている自身のキャリアについて「テクノロジーを通じて未来を描く仕事をしている」と紹介。同時に、「自身のキャリアパスを名詞でなく動詞で話せるようになろう」と、まさにこれから「遠い未来」に思いを馳せていく26期生に熱のこもったフレーズを届けてくださいました。
多くの生徒たちが興味関心をいだいていた「AIを用いた都知事選」についても、これまでになく多くの人たちから声を集め、集めた声をチームで吟味しマニフェストにも反映させ、より多くの人たちに広く考えを発信する、というプロセスをAIを効果的に活用して実現したことなどを、高校生が理解しやすいよう、わかりやすく話してくださいました。
最後に、演題ともなっていた「未来を創る力- 選択、つながり、そして挑戦」のフレーズを用いながら、「いま、心地よい状態だとしたら、現状よりちょっと大変になるところに向けてチャレンジしよう」と、今後も、二兎を追う気概で様々な取組や学習活動などに臨んでいく26期生たちの心に響くメッセージを届けてくださいました。
質疑応答も活発でした。特に「AIの普及が現在の職業の存続や、新たな職業の誕生にどのような影響をもたらすか」「AIの活用におけるリスクは」「自身がAIを用いた選挙に臨む中でAIが不適切な回答をするなどのリスクをどのように回避していたか」など、AIに関わる問いが複数あがる中、安野さんは自身の体験や具体例を交えながら一つ一つ大変丁寧に回答して下さいました。
終了後、生徒たちの感想には
「やりたいことを見つけなきゃ!と思って色んな職業とか調べるのも大事だけど、興味を持った職の『〜するところ』という要素に目を向けて、『何をしたいか』を知るのが大切だと分かった」
「知的な営みは人間よりもAIの方が優れていても、人間がやっているからこそ価値を感じているものというのはAIにとってかわられないだろうから、そういった意味では自分の未来を動詞で表現する良さがわかった」
など、自身の将来を展望し、社会とどのようにかかわっていくかについて考える際に、非常に有益な示唆を多くの生徒がいただいたことがうかがえました。安野さんこの度は、本当にありがとうございました。また、ぜひ堀川高校へお越しください!