すべては君の「知りたい」からはじまる
普通科・探究学科群(人間探究科・自然探究科)
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2022年度から実施されている新学習指導要領で、地歴公民科では「歴史総合」「地理総合」という必修科目が新たに導入されました。本校ではこれらの科目を1年生で学んでいます。
「歴史総合」では、18世紀から現代の歴史を「近代化」「大衆化」「グローバル化」という三つの時期にわけ、「世界の一体化」をテーマに「問い」や「仮説」をたてて学ぶことを通じて、「現代の諸課題」に対し歴史的要因をふまえて考察できるような力を養いたいと考えています。4月から学習を積重ね、いよいよ学習の集大成として「課題研究」に取り組む時期になってきました。
本校では、個人で「課題研究」に取り組んだ後、数人のグループで発表しあい、グループを代表する「課題研究」を1つ選びます。そしてグループのメンバーと協同してスライドを作成し、最後にクラスで発表会を行います。
早いクラスでは本日から発表会が始まりました。「シャーロック・ホームズから読み解く産業革命期ロンドンの時代背景」「日本はなぜプラザ合意を許容したのか」など、まさに1年間で学んだ内容から着想した発表もあれば、「平安時代の朝廷と陰陽道との関係」など古い時代の歴史を扱いながらオカルトブームや陰謀論などの現代的な現象を見据えた発表もありました。「各国発展の歴史から、国が発展するための条件を探る」発表では、得意の数学を駆使して、停滞気味の日本経済を発展に向かわせるのは人的資源だと熱く訴えていましたが、数学の苦手な教員にはその理論的・実証的マクロ数学が理解できず、本当に悔しい思いをしました。
非常に短い準備時間でもこれだけの発表を協同して作り上げることができるのは、本校での日頃の探究的な諸活動で鍛え上げたからだと、改めて1年生の成長を頼もしく思える授業でした。