すべては君の「知りたい」からはじまる
普通科・探究学科群(人間探究科・自然探究科)
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この春をもって、堀川高校を去ることとなりました。
教職員のみなさん、保護者のみなさん、卒業生のみなさん、地域のみなさん、あらゆる場面でご一緒させていただきましたみなさん、そして堀川で出会ったすべての生徒のみなさん。長年にわたり、堀川高校にたくさんの力を与えてくださり、支えてくださり、本当にありがとうございました。
生徒たちのさわやかに輝く笑顔に出会えたこと、生徒たちの力がひとつになる景色をそばで見られたこと、生徒たちが今の自分を超えようと必死に奮闘する姿に寄り添いたいと思えたこと、生徒たちが全力で挑戦しやり切ったときに見せる表情に未来の可能性を感じたこと。私は堀川高校で過ごす間、そんな、いつ訪れてくるのか予想つかないけど、いつかは自分の想像を超えてやってくるかもしれない瞬間を心待ちにしたり、堀川高校の生徒にしか抱くことができない所属感や、若々しい感情の高揚感をもう一段二段と高めるための仕掛けや工夫を考えたりすることに夢中だったように思います。
生徒は教師を超えていく存在であるべきだと常々思っています。知識・技能はもちろんのこと、独創的な思考、荒々しい追求心、未来への野望、そういったものの突き抜けは生徒の在学中にも感じられるものです。その一方で、教師は簡単には生徒に超えられてはならない存在だとも思っています。教師はその気概と誇りを持ち、時には生徒を圧倒する姿を示し、時には生徒と同じ目線から未知の難題にともに取り組み、時には生徒の卓越さを素直に認めて「すごい」と伝える。生徒と教師によるごまかしのない真正面からの「向き合い」によって、両者の信頼関係が芽生え育まれていくものだと思っています。堀川高校には生徒も教師もことば大切にし、ことばを通して真剣に通じ合おうとする人たちがたくさんいます。そんな学校の文化や雰囲気が大好きでした。
もちろん、十分でなかったところやうまくいかなかったこと、ご心配をおかけした点が、これまでさまざまありました。生徒たちをはじめ、関係するみなさんにご迷惑をおかけしたことも多々ありました。自分の中でもたくさんの反省と後悔があり、完全な力不足を痛感しています。
Thank You & Sorry. 単純で簡潔なことばですが、これまで折々に生徒たちに伝えてきたものです。私自身の長年の堀川高校での経験はすべて私の宝物であり、私にしかない財産です。そういった1つ1つを授けてくださった方々、そういった時間を創ってくださったこと、あらためて感謝を申し上げます。とともに、堀川高校に関わる人々には謙虚さと敬意をもって精一杯の支援や恩返しをしたいと思っていたものの、配慮に欠けたり手が届かなかったりして十分に報いることができなかったこと、あらためてお詫びを申し上げます。
人生にはさまざまな節目があります。人の生涯やプロジェクト、季節などには節目があり、それが年齢的な区切りの場合もあれば、ステージの転機である場合もあります。その都度、次への新たな決意を固めたり目標を再設定したりすることもあれば、失敗や挫折を噛みしめ、別れを1人ひっそりと迎えたりすることもあります。いずれにせよ、私たちはその節々を変化の瞬間であり重要な時点だと認識します。1つの到達点に立ち止まり、物事にけじめをつけ、自己のあり方を熟考します。
「節ありて竹つよし。」生徒たちには自分に訪れる節目節目においてどっしりと地に足をつけ、これまでの自らの成長を自信とし、次の勇気ある一歩を踏み出し、果てしなく広がるGARDENを四方八方へ気の向くままに思いっきり駆け巡ってほしい。いつどこへどこまで行こうとも、堀川高校というHOMEはいつもみなさんを見守っています。そしてみなさんがいつでも戻ってくることができるように、扉の鍵はあいているはずです。堀川高校はそういった場所であってほしいと願っています。
本当にお世話になりました。みなさん、お元気で。
橋詰 忍