すべては君の「知りたい」からはじまる
普通科・探究学科群(人間探究科・自然探究科)
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桜も満開の今日、令和7年度入学式が挙行されました。入学した27期生244名(普通科80名、探究科164名)には、校長から3つの話がありました。1つ目は、校訓「立志・勉励・自主・友愛」について。この校訓は、学ぶ者としての姿勢を示すものであり、さらに他者性、相互承認というキーワードから、様々な活動を自分のためだけでなく何のためにやるのかを考えてほしいと伝えられました。2つ目は、世界について。貧困や悲しみの連鎖を断ち切るために、自分と他者の尊厳を大切にし、困難から目を背けぬよう訴えられました。最後に、新入生27期生へ「灯(あかり)」という一字が贈られました。江戸後期の儒学者佐藤一斎の「一灯をさげて暗夜を行く。暗夜を憂うなかれ、一灯を頼め。」の言を紹介し、この一字の意味が伝えられました。どんな困難の中でも、足元を照らし、他者を察し、対立や摩擦を恐れず、合意形成を図り、未来への光明となる灯となれ、との願いが込められています。結びに、堀川高校で、家族以外の支えとなる存在をつくってほしいと訴えられました。
続いて、PTA会長岩崎保之様からの祝辞では、「探究とは堀高生最大のわがままである」という堀高生の言を引用し、自分が知りたいことを、他者とともに自分なりのやり方で直向きに取り組み、苦しく尊い自分で自分を育てる営みに向き合ってほしいと述べられました。(岩崎会長の埼の字は正しくは“立つ埼”です)
さらに、同窓会長の門川大作氏からも祝辞をいただきました。ご自身の堀高時代を振り返られ、59年前の入学当時から、堀川高校が生徒の自主性を大切にしていたことを述べられ、ベトナム戦争の北爆に際してレントゲン車を募金活動で送られたエピソードなどを披露されました。また、その後の市役所や教育委員会でのご勤務、京都市長としてのご経験など、ご自身を導いてきたのは、「知りたい」という探究心だったことをお話しくださいました。堀川高校が1999年に「探究科」を設置し、それが全国の教育改革の先駆けとなった年から四半世紀が経った今、21世紀は平和や幸せが実現する理想の世紀だと思われたが、厳しい現実に直面していることに触れられ、これからの堀川高校のあり方が大事であり、世界の人々の幸せと平和に貢献するための学びにしてほしいと訴えられました。
本日入学した皆さんが、保護者の皆様のご協力のもと、本校で充実した探究・学びができるよう、本校教職員一同、全力で努めてまいります。27期生が社会・世界の「灯」となりますように!