すべては君の「知りたい」からはじまる
普通科・探究学科群(人間探究科・自然探究科)
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京都府文化政策室の「きょうとまるごとお茶の博覧会」が主催する、万博参加国の方々を学校へお招きして国際交流をする「お茶でつながる国際交流~国際茶会~」が、いよいよ9月8日(月)の放課後に実施されました。お客様はアラブ首長国連邦のマングローブ林の研究者で、現在京都大学博士課程在学中のZahra Salmanさんです。お迎えする本校では、茶道部が中心となり、邦楽部と英語部の協力を得て準備を進めました。
9月に入っても連日35度の酷暑が続いていますが、茶道の季節は旧暦での伝統的な年中行事に従い、もう「秋」です。名月や9月9日の重陽の節句などの季節感を取入れ、先日元茶道部主顧問であった教員に寄贈していただいた真新しい掛け軸「法爾自然(あるがままに、を表現した仏教用語)」をテーマに、このお茶会に向けて制作・絵付けした茶杓とお茶碗を取合せました。
Zahra Salmanさんが到着されると、まず邦楽部の「千本桜」を、手拍子をしながら楽しんでいただきました。ついで和室に席入りしていただき、床の間を拝見してお菓子を味わっていただきました。この日のお菓子は「着せ綿」という銘がついたとてもきれいなもので、喜んでくださいました。いよいよ茶道部部長によるお点前が始まりましたが、お客様が作法を理解しやすいようにと、茶道部副部長が右隣に座って身振り手振りを交えて説明し、左隣には綿密な準備をして備えた英語部員が座って滑らかに英語で通訳したため、席中での会話も弾んでいたようです。
お茶会終了後は、互いの国の文化の紹介で交流しました。Zahra Salmanさんのマングローブ研究やアラブ首長国連邦の気候や自然、食文化や衣服の紹介など、クイズを交えて興味深い内容が盛りだくさんでした。本校からは、この日で部活動を引退する3年生の茶道部部長が、茶道という「型」を学び深めていくことが、探究心や想像力を育むという実感を3年間で得たことや、後輩へのメッセージを伝えました。
すばらしい交流の場を与えていただき、茶道部も国際的な視野をもって活動していきたいという新たな目標を得ました。