すべては君の「知りたい」からはじまる
普通科・探究学科群(人間探究科・自然探究科)
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本校2年生の卜部一真くんは「京都市立高校生海外短期留学支援」の対象者に選ばれ、希望するプログラムでフィリピンに14日間滞在しながら自分の可能性に挑戦してきました。卜部くんの報告を紹介します。
夏休みに私はフィリピンのセブ島へ2週間短期留学しました。私は今回の留学目的を大きく2つ設定しました。
一つ目は自分のコミュニケーションのツールとしての英語力を向上させることです。私には、グローバル企業を作るという夢があります。その夢をかなえるため、高校生のうちにできる第一歩として、英語力を向上させることを目的にしました。
二つ目は世界のことを知り、これからどういう人生を送りたいか考えるきっかけにすることです。私は一年の時に海外研修でアメリカへ訪れたのですが、世界のことをもっと知りたいと思いました。世界のことを知ると、自分の視野が広がり、自分の将来の選択肢が増えると私は考えています。進路選択がだんだんと迫ってくる今だからこそ、将来自分がどういう人生を送りたいか考えることが大切なのではないかと思いこの目的を設定しました。
実際にフィリピンに行って学んだことはたくさんあります。言葉にできるものもあれば言葉にできないものもありました。一つは楽しもうとすること、笑顔でいることの大切さです。フィリピンは日本と比べると生活水準が低く、”貧困”が大きな問題になっています。貧困層の人は暗い表情をしているイメージを持っていたのですが、実際は逆でした。ジョークを言い合ったり、歌を歌っていたり、皆が明るい表情で、笑顔であふれていました。率直に生活は日本よりも苦しいはずなのにどうして笑顔でいているのであろうかと疑問に思いました。現地の人々に実際に尋ねました。すると、彼らは「確かに私たちの生活は貧しい。だからと言って、貧しいからずっと悲しい、苦しいと思っていても何も現状は変わらない。貧しいからこそ、笑顔で楽しく生きることが大切だと思っている。」そう答えました。私はその言葉が一番印象に残っています。一見当たり前のことのように見えますが、海外に行く経験をしたからこそ学べたことであろうと今は思います。
これから生きている中でたくさん苦労することがあると思います。苦労する時こそフィリピンでのかけがえのない二週間を思い出して「笑顔」で前に進んでいこうと思います。
写真上:現地での国際ボランティアの活動で現地の子供たちとの写真
写真中:現地でお世話になった先生との写真
写真下:マンツーマンの授業の様子の写真