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普通科・探究学科群(人間探究科・自然探究科)
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8月24日(土)に大阪府立北野高校にてパーラメンタリ―ディベート大会が開催されました。交流会には関西の公立高校6校(大阪府立北野高校,京都市立堀川高校,滋賀県立膳所高校,滋賀県立彦根東高校,奈良県立奈良高校,兵庫県立神戸高校)が参加しました。本校から3名の生徒が出場しました。
このディベートは,ある1つの論題が与えられ,肯定側チーム(Government)と否定側チーム(Opposition)に分かれ,ジャッジを説得します。肯定側か否定側かは主催者によって決められ,ディベータ自身で選ぶことはできません。より説得力があったチームが勝ちとなります。大きな特徴は,このディベートは準備型のディベートではなく,即興型のディベートという点です。自分の意見を述べるだけではなく,相手チームの主張を聴いて,即興で反証する必要があります。
第1ラウンドは“Stores should be obliged to charge for plastic bag.”(お店のレジ袋の有料化を義務づけるべきである)という論題でした。堀川高校は肯定側(Government)で,否定側(Opposition)は神戸高校でした。論題に対して,環境問題や動物への影響の観点から,肯定の意見を述べました。最後にPDA認定教育ジャッジによる判定とフィードバックを受け,改善するべき点や第2ラウンドに向けたアドバイスを聞きました。このラウンドは堀川高校が勝利しました。
第2ラウンドの論題は “We should accept more foreign workers.”(外国人労働者を増やすべきである)でした。このラウンドでは,肯定側(Government)が奈良高校Aチームで,堀川高校は否定側(Opposition)でした。労働人口不足に対処するためにAI機能を持ったロボットを活用するといった意見で反証しようと試みました。ジャッジを悩ませるほどの接戦でしたが,このラウンドでは肯定側が勝利しました。
エキシビジョンディベートでは,出場生徒の中から,6名が選出されました。本校から1名選ばれ,肯定側(Government)としてエキシビジョンディベートを行いました。論題は“The retirement system for teachers should be abolished.”(教員の定年制を廃止すべきである)でした。難しい論題であるにもかかわらず,活発なディベートが交わされました。ジャッジには,各高校の校長も加わりました。5対4票で肯定側(Government)の勝利となりました。
総合成績では,堀川高校は4位と健闘しました。また,本校からベストディベーター賞に1名,ベストPOI賞に1名が選ばれました。生徒から「対戦相手がハイレベルで,ずっと追い詰められているような状況で打開策を考えるのが難しかったが,楽しかった」「他校の方の説得力のある演説や鋭い反論に圧倒され,もっと頑張ろうと思った」などの感想がありました。
英語ディベートは単なる英会話ではありません。英語はあくまでもツールであり,英語以前の批判的思考力が試されます。他校の生徒との交流から,新たな課題や刺激を得たことでしょう。
写真上:大会全体の様子
写真中:第1ラウンドの様子
写真下:ジャッジと講評