すべては君の「知りたい」からはじまる
普通科・探究学科群(人間探究科・自然探究科)
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去る11月3日、京都市東部文化会館にて、第32回京都府高等学校総合文化祭・日本音楽部門が開催され、本校からは邦楽部が参加しました。また、本校邦楽部は、参加7校中の1位に選ばれ、来年度に開催される第40回全国高等学校総合文化祭「2016ひろしま総文」に出場が決まりました。総合文化祭への出場3回目にして初めての快挙でした。
今回私たちが選んだ曲は池上眞吾作曲「迦樓羅(かるら)」です。モチーフの「迦樓羅」とは仏教を守護する八部衆の一員で、頭部は鳥、体は有翼人、口から金の火をはいて竜を喰らうとされます。この曲は一章で天翔ける迦樓羅の雄大な姿を、二章で迦樓羅が変化したといわれる天狗が田園風景を飛ぶ軽快な姿を描いています。
邦楽部では、この曲を技能面でマスターすることはもちろん、イメージを持つことにも力を入れました。荘重な十七絃は迦樓羅と竜の咆哮、四重奏の箏は吹き渡る風と天地の鳴動、三味線の鋭い音色は迦樓羅の軽快な跳躍を思い描きながら演奏しました。自分たちで作り上げたイメージを共有することで、演奏の団結した空気を作ることにもつながったと思います。全員が一つの風景を思い浮かべ、観客に迫力ある音色を伝えることができたと審査員の先生にも評価をいただきました。
選曲から自分たちの手で始めた総合文化祭への取り組み。勉強など他の取り組みと両立しながらの猛練習の中で、目標は「『全国』へ行くこと」でした。きれいだった楽譜には部員同士の、そして多忙をおして聴きに来てくださった先輩方・先生方の助言がびっしり。厳しい言葉をかけなくてはいけない場面、また全員のモチベーションを引き上げることの難しさに直面することもありました。しかしすべてを乗り越えて、全員で喜びあえる結果となりました。
ここに至るまでお世話になった先生方、先輩方、スタッフのみなさん、そして聴いてくださったすべての方々に感謝を申し上げます。そしてこれからも続く邦楽部の道のりを温かく見守ってくださいますようにお願いいたします。