「人とつながる音楽家」を目指して
音楽科
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6月29日(火)~7月1日(木)
文化庁の「芸術による子どもの育成事業」として,「野口体操」の講座を,各学年ごとに2時間ずつ,3日間にわたって開催しました。
講師は,野口体操創始者の野口三千三氏から直接教えを受け,現在,体奏家/ダンスアーティストとしてご活躍の新井英夫先生と,アシスタントの板坂先生にご指導いただきました。
「野口体操」とは,数十年前,東京藝術大学の体育の授業に取り入れられていた体操です。本校教員のなかにも,東京藝大在学中に体育で習ったという先生もいます。
お手本は自然界。「動」という漢字を分けてみれば「重力」。動きは,重力・重さの流れの関係によって生まれる。動きの主エネルギーは重さの流れ,そのきっかけを作ったり微妙なコントロールをするのが筋肉の役目,という自然の原理を体感する様々な方法・体操を教えていただきました。
力を入れずに腕を前後に動かし,瞬間的に鞭を前にやるときに,体重移動とともにくっと力を込めるのです。鞭はどこにも当たっていないのに,パーンというすごい音が!みんな,びっくり!
様々な動きを学ぶなかで,一番力が抜けているところが一番よく動いていることを発見しました。
楽器を弾くとき,歌うとき,余計な力が入っているとよい音は生まれません。力を抜くと重力の重さを力に変えられます。フォルテッシモやピアニッシモ,高音の発声,速弾き…,演奏には「脱力」が大切であることを学びました。
体がほぐれて,とても気落ちがよかったですね。
今後の演奏に,日々の生活に,ぜひ野口体操を取り入れていきましょう。
新井先生,板坂先生,楽しく興味深いご指導をありがとうございました!