「人とつながる音楽家」を目指して
音楽科
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生田流筝曲家の野田弥生先生、野田友紀先生をお迎えし、日本音楽史担当の井口はる菜先生の解説により、《日本の室内楽-筝を中心とした糸のしらべ-》を受講しました。
先生のご厚意で、生徒用の箏16面のほか、絹糸の長磯の筝や柳川三味線など珍しい楽器をいくつもお持ち頂きました。舞台いっぱいに日本の弦楽器のある中で、先生方の演奏を間近で鑑賞したり、楽器の特性を聴き比べたりできる貴重な時間となりました。特に先生方による胡弓・三味線・筝による三曲合奏は心にしみました。楽器や歴史、筝組歌・段物や、流派による違いなどを説明していただいたほか、楽器の胴に弦を張る「糸締め」の実演では、滅多にみることのできない楽器の構造や成り立ちを目の当たりにしました。また後半は自分たちで壱越平調子に調弦し「さくら」を弾きました。先生には合いの手を奏でていただきました。また「春の海」の冒頭部分も体験しました。体験を経た生徒たちは、野田弥生先生による本物の「春の海」が奏でられると、一層のめり込むような眼差しで鑑賞していました。西洋音楽との違いをたくさん感じることができるひと時でした。先生方、本当にありがとうございました。