「人とつながる音楽家」を目指して
音楽科
〒604-0052 京都市中京区油小路通御池押油小路町238-1[MAPを見る]
TEL. 075-253-1581 FAX. 075-213-3631
9月5日(月)
東京藝術大学教授 迫 昭嘉先生をお迎えして、ピアノ特設講座を行いました。
<受講曲>
ベートーヴェン ソナタ 第23番「熱情」第1楽章
ベートーヴェン ソナタ 第27番 第1楽章
ショパン 幻想曲 作品49
講座では、演奏する際の体の使い方や、手の構造を意識して演奏することの大切さ、テンポ(すなわち時間を刻むこと)についての哲学や、その捉え方の時代ごと違いなどを教えていただきました。迫先生のご演奏は自然で深く、作品の本質を捉えた説得力のある音楽に、生徒たちは皆、聴き入っていました。
講座のまとめとして迫先生からいただいたアドヴァイスをご紹介します。
「テクニックをつけるということは、難しい曲を練習して弾けるようにすることだけではない。体の使い方について考え、基本の重心をおとして、余裕を持ち、空間をつかみながら演奏すること、それを練習することが“テクニックをつける”ということである。」
「まずは、曲に共感すること。それを聴いている人と共感する。すなわち“伝える”ということである。伝えるためには、自分のパワーポイントがちゃんとしていないと伝えられない。そこだけがしっかりとしていて、他の無駄な体の力は抜く。」
生徒たちは、先生の音楽とお話を伺い、今後もさらに精進していこうと意欲が益々高まった様子でした。迫先生、大変お忙しい中、お越しくださって、本当にありがとうございました。