「人とつながる音楽家」を目指して
音楽科
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9月7日(水)
京都市立芸術大学教授 阿部 裕之 先生をお迎えして、ピアノ特設講座を行いました。
<受講曲>
ショパン バラード 第1番
シューマン クライスレリアーナ 作品16より
ベートーヴェン ソナタ 第26番「告別」第1楽章
阿部先生の奏でられる音楽はとても洗練されていて、作曲家が意図した作品本来の美しさが純粋に再現されていました。本校のホールは残響が多めの造りなのですが、先生の指のコントロールとペダリングは絶妙で、いつものホールとは思えないほどクリアな演奏を拝聴しました。生徒たちは、阿部先生の技術を至近距離で拝見させていただき、大変充実した時間を過ごしました。
講座終了後には、生徒たちの質問にもお答えくださいました。特に印象的だったのは、「演奏する際、拍子を考えながらも、曲の内容や作曲家の思いなど同時にいろいろと考えなければならないが、どのようにしてそれらのバランスをとったらよいか」という質問に、「ピアノを演奏する際は、同時に色々なことをしなければいけないので、本当に難しい」と共感して下さった上で、「拍子感を体に取り込んだ上で、体で拍子を感じ、頭では曲の構造などを考え、ハートで表現したらうまくいく」とお話しくださったことです。生徒たちは皆、“目から鱗が落ちた”ような表情で、「早速、練習に生かす!」と大変意気込んで帰って行きました。
阿部先生、大変お忙しい中、生徒たちのためにお時間を作ってくださり、本当にありがとうございました。