「人とつながる音楽家」を目指して
音楽科
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本日3年生1時間目は音楽理論。7月22日(土)に京都コンサートホールで開催する、第50回記念 オーケストラ定期演奏会のメインプログラム「ブラームス 交響曲第1番 作品68」第1楽章の楽曲分析を行う授業が行われていました。
テーマは“「主題労作」を検証する”。「主題労作」とは、「主題に含まれる部分動機への分割・展開」のことだそうです。教員がピアノを弾きながら解説する知識・内容を、生徒たちは、教材として用意されたさまざまな色のマークの入った楽譜を見ながら、難なく理解しているようでした。
そのあと、全員iPadを使っての実習の時間。グループごとに割当てられたQRコードを読み取ると、そのグループが分析する部分の楽譜が画面に現れます。グループのメンバーで分担して「動機」(固有の特徴・表現力、独立した楽想をもち、楽曲を構成する最小単位となる音型)の5つの型などを見つけ、色別にマークしていきます。指で色をパレットから選んで見つけた個所にマークをしていく、このような作業は初めての生徒が多く、教員からの丁寧な説明プリントを参考に、グループ内で教え合い、試行錯誤しながら進めていきました。
作業を進めていくと、「この部分は色が重なる(「動機」の型が重なる)んですが…」というような質問が教員に投げかけらることもあり、そのようなことを自分で気づいていくことがとても大事なのだということでした。
次の授業もこの実習の続きを行い、最終的に各グループが作成した色マーク入りの楽譜を、全てつなげる編集を行い、カラフルに出来上がる楽譜を見ながら演奏を聴き、“「主題労作」を検証する”というダイナミックな授業展開となる、とのことでした。現在進行形でこの曲と向き合っている生徒たちにとって、大きな学びの機会となることでしょう。
今年度の前期校内公開授業のテーマは「授業におけるICT活用」。今回の音楽理論の教員と生徒の挑戦は、校内に良い刺激を与えてくれています。