「人とつながる音楽家」を目指して
音楽科
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本日の4時間目は1年生の「総合的な探究の時間」でした。4月からもう8回目を数えるこの授業。今日は前回に引き続き、大学院生のティーチングアシスタント(TA)お一方に、ご自身の研究内容を紹介していただくコーナーからスタートしました。
今日のTAの先生のご専門は認知心理学。特に心理学における「注意」について、ご自身が今研究していらっしゃる中での実験の手法なども含めてお話をいただきました。普段私たちがよく使う「注意」という言葉ですが、心理学においての「注意」の「定義」をお伝えくださり、研究にとって大切な、用語の「定義」という観点をさりげなくお示しくださるのもありがたいことでした。「音は注意を妨害するのか」という問が伝えられると、生徒が一気に前のめりに。「音」という言葉への反応度の高さが見られました。
初めて聞く心理学の「実験」に興味を持った生徒が複数いて、お話のあとの質問タイムには、被験者についてや、実験の条件について、良い質問をしていました。
その後、各自の個人探究に入る前に、教員から今日の目標に「一回はTAの先生か教員と話をする」が掲げられ、対話を通して自分の問を深めること、気づきを得ることが推奨されました。
途中段階の問として、「若い年齢層がクラシック音楽の演奏会に足を運ぶには?」「1オクターヴが12音の意味は?」「最高の“集中”とは?」「ジョン・ケージの『4分33秒』とは?」などがあげられていて、対話や文献調査などから問をブラッシュアップしている姿が見られました。
4人のTAの先生方のサポートも得て、生徒たちの「探究心」が育ちつつあることを感じます。
写真 上:TA「私たちは周りの情報を自然に取捨選択しています」
中:生徒「こういう実験する場合、年齢とか、男女とか影響しますか?」
下:TA「『比較』するということを考えてみたら?」