「人とつながる音楽家」を目指して
音楽科
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7月22日(土)朝8時から、臨済宗大本山 妙心寺 の法堂(はっとう)で、「市立高校生の伝統文化体験事業【坐禅体験】」が開催されました。この事業は、一般社団法人 京一商西京同窓会のご支援により、京都市立高校生を対象に毎年実施されているものです。
今年は、本校の「第50回記念オーケストラ定期演奏会」(18時開演)と日が重なってしまったため、参加希望者はゼロではないかと思われましたが、演奏会を前に心を整えようと、2名の生徒が参加してくれました。
例年なら、境内で諸注意を受けたあと法堂に向かいますが、今年は朝からかなりの暑さだったからか、すぐ法堂へご案内いただきました。しかも、本校の2人は運よく中央の一番前の席となり、法話を最も間近で聴かせていただくことができました。
続いて、坐禅の一連の流れのご説明がありました。その中で、「警策」の意味と受け方についてもお話しがあり、“実演して見せるので誰か受けてくれる人はいないか”と言われて、本校生が元気よく「はい!」と立候補し、警策を受ける体験をさせていただきました。
いよいよ、座禅体験の始まりです。姿勢を整え、大きく息を吐きながら心の中で「ひとーつー」、息を吐き切ると再び息を吸い、また吐きながら「ふたーつー」と数えていくことに集中しますが、「あ、せみが鳴いているな」とか「外で大きな声でしゃべっている人がいるな」などと、すぐに別の事柄が頭に浮かんできてしまいます。そのたびに、一から数えなおします。心のコントロールというのは、想像以上に難しいものです。
また、皆の前での実演があったからでしょうか、警策を受けてみたくなった人が例年よりも多かったようで、座禅中、しんと静まりかえった法堂に、警策を受ける音があちらこちらで何度も響きました。
10分間の坐禅体験はあっという間に終わり、みなすっきりした表情になったいたのが印象的でした。
最後に、狩野探幽が8年の歳月を費やして描いた天井の雲龍図の解説をうかがい、また今年だけ特別に、参加者全員に御朱印を2種類ずついただいて、終了となりました。
参加した2人も感激しつつ、夜の「オケ定」に向けて気力を十分にみなぎらせて、妙心寺をあとにしました。
ご支援くださいました京一商西京同窓会の皆様、本当にありがとうございました。