「人とつながる音楽家」を目指して
音楽科
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9月4日(月)
本校正門前に、「堀河院跡」を顕彰する碑と説明板が建てられ、本日、除幕式が行われました。
公益財団法人古代学協会様が、平安遷都から鎌倉時代にいたる京都市内の史跡に対する顕彰事業の一環として設置されました。昨年の、京極小学校への「藤原定家京極第跡」の顕彰碑・説明板に続いて、26基目の設置となるそうです。
平安時代、本校の周辺は、初代関白藤原基経の造営した大邸宅があり、代々摂関家が受け継いでいましたが、幾人かの天皇の里内裏(《さとだいり》:平安時代以降、内裏以外の邸宅を天皇の在所(皇居)として用いたもの)ともなりました。特に平安時代後期の堀河天皇(1079~1107)はこの邸宅を愛し、終生の皇居としていました。邸宅内の苑池の美しさは多くの詩歌に詠まれており、当時の高級貴族たちの垂涎の的だったそうです。
同志社女子大学名誉教授で古代学協会理事長の朧谷寿氏は、除幕式冒頭のご挨拶のなかで「堀河天皇は筝や笛の名手であった。その堀河天皇が愛し在位中のほとんどを過ごした堀河院の跡地に、奇しくも音楽を志す生徒たちが学ぶ京都堀川音楽高校が建っているということに深い縁を感じる」とお話しくださいました。
生徒・教職員一同、千年の時を超えて音楽を愛する心が響き合うようなつながりを感じながら、地域の皆様とともに顕彰碑を大切にさせていただき、音楽の学びを深めていければと思います。
古代学協会の皆様、ありがとうございました。