「人とつながる音楽家」を目指して
音楽科
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本日午後、東京藝術大学教授 坂井千春先生をお迎えして、ピアノの特設講座が行われました。
3年生の生徒2名、1名はショパン エチュードop.25-11「木枯らし」とベートーヴェンのソナタ第23番「熱情」第1楽章を、もう1名は同じくベートーヴェンのソナタで第21番「ワルトシュタイン」第1楽章のレッスンを受講しました。
たくさんのご教示をいただきましたが、本校のピアノの教員がまとめで話をしたように、ピアノを「鳴らす」こと、体の使い方(脱力)、テクニックについてを核としてご指導をいただくことができました。
「メンタルが弱くて弾けなくなってしまった、と高校生はいうけれど、滝に打たれて修行をすれば弾けるわけではない。つまりメンタルではなくてテクニック。」「チェロのボーイングを意識した低音の弾き方、声楽のように音域にあった音の出し方を知る」「バレリーナのように自立する5の指」など、比喩を使ってとても具体的に、また生徒たちが前をむけるようなお言葉の数々でした。レッスンの合間合間で、先生がステージから見せてくださる手の形と、自分の手の形を膝の上で比べている子が何人かいたことが印象的でした。
2名のレッスンの後、質疑応答の時間をたっぷりとってくださり、聴講の1、2年生からも質問も受けてくださいました。体を傷めず筋力をつけるには?という質問には、ご自身が高校時代に筋力をつけることや体幹を鍛えるために、さまざまな試みをなさったこともお話くださり、太極拳やテニスがよかったなどとアドバイスをくださいました。硬い筋肉はだめ、という言葉に頷く生徒たちでした。
坂井先生、お忙しい中、本校生徒たちのためにお時間を頂戴し、本当にありがとうございました。先生からたくさんのヒントとエネルギーをいただいた生徒たちが、早速にピアノに向かって練習している姿が目に浮かびます。