「人とつながる音楽家」を目指して
音楽科
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過日このブログでもお伝えしていた1年生対象の長唄講座2023の、生徒たちの探究課題ができあがり、現在ホームルームクラスに全員分掲示をしています。
この授業の準備の段階で、この講座のコーディネーターである、本校非常勤講師 京都市立芸術大学日本音楽研究センター 准教授 武内 恵美子(たけのうち えみこ)先生と音楽科教員が協働して、生徒に「問い」を持って長唄の体験に臨めるよう、ワークシートを作成しました。前期の「総合的な探究の時間」での学びを活かす取組として生徒に提示しました。また、当日一人が実際に楽器に触れて体験できるのは、三味線か小鼓かどちらかになることがわかっていたので、体験していない生徒に自分が体験して学んだことを、iPadを活用した写真を材料に、どうわかりやすく伝えるか、というテーマでのレポートも含みました。授業のあと自分で調べたことを加えたり、絵をかいて示したり、それぞれの生徒の工夫が見られました。着眼点が生徒の専攻と関わっているところも堀音らしいところです。
このワークシートは、当日の講師の先生方にもお届けしたところ、ありがたいことに、今藤 政雪(いまふじ まさゆき)先生より生徒たちにメッセージをいただきました。
「洋楽を学んでいるからのこその視点で感じてくださったのであろう、いくつかの視点になるほどと納得した。…大学を含め学生さんたちへのレクチャーの際に皆さんの感想や気づきを今後の参考にしたい。」「長唄の一番大事な『かけ声』の話ができなかったが、さすがにその重要性を(演奏から)感じ取ってもらっていてありがたかった。」など、紙面を通じてですが、よい対話が生まれていました。
今回の取組には、音楽科の教員全員で「問い」について議論を深めたり、iPadの活用については学事情報部の教員が事前指導や当日・事後のサポートに入ったりと、これまでにない体制で講座に臨むことができました。