「人とつながる音楽家」を目指して
音楽科
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10月30日(金)放課後、1年生40名が引率教員とともに、京都市教育委員会に支援をいただいた観光バスに乗り、京都市立高等学校 能楽鑑賞会のために金剛能楽堂に向かいました。この能楽会は、京一商西京同窓会が京都市立高等学校と総合支援学校の生徒たちを招待してくださり、金剛能楽堂のご協力を得て実現している催しです。本校では1年生全員で毎年参加させていただいています。
能楽堂の真ん前でバスを降りて、ロビーで関係の方々にご挨拶をしながた見所(けんしょ)に入り、堀音の指定席に座って開演を待ちました。
京都市長 門川 大作様、京一商西京同窓会副理事長 大竹 脩介様、京都市教育長 稲田 新吾様のご挨拶に続いて、能楽師 宇高竜成氏から能と狂言についての解説と、各校代表生徒を能舞台に上げての体験を行っていただきました。本校代表生徒も、能舞台にあがる際の必須のマナーである白ソックス(白足袋の代用として)を履いて舞台にあがり、扇を弓に仕立てて矢をつがえ、鳥を射る能の所作を体験させていただきました。
そしていよいよ茂山千五郎家の方々による狂言「附子(ぶす)」です。一休さんのとんち話でも有名な話で、あらすじや結末を知っているのですが、やはり笑ってしまうのは、狂言と役者の力量。生徒たちは事前学習で一度発声したことのあるセリフに聴き入り「間の取り方がすごい」「漫才というか吉本新喜劇というか…」と、鋭い鑑賞をしていました。
休憩を挟んで、能「鵺 白頭」が始まりました。鏡の間から聞こえてくる“前奏曲”にあたる笛や鼓の音色に会場が一気に引き締まります。文語のセリフと謡のため、生徒たちには難しいと感じる部分もあるようでしたが、鵺の悲しみのようなものを受け止めている様子でした。自分たちが長唄体験で打たせていただいたときの小鼓の音色に比べて、プロの方がすばらしくいい音に響かせているのを聞いて、感心している生徒もいました。
能舞台という特殊な舞台装置を始めて間近に見る生徒も多く、その響きや空間の使い方に興味を持っているようでした。代休前の夕刻、いい時間を過ごさせていただいた1年生でした。
京一商西京同窓会は、京都市立高校生全体にさまざまな形で学ぶ機会を応援してくださっています。いつも本当にありがとうございます。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。