「人とつながる音楽家」を目指して
音楽科
〒604-0052 京都市中京区油小路通御池押油小路町238-1[MAPを見る]
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双方向の授業~やり取りをキーワードに~というテーマを設定した、後期の公開授業週間も残すところあと1日となりました。教職員が、教科・科目を越えて、多くの刺激を受けとる機会となっています。
生徒たちも、いつもの授業の空間に、いつもはいない他の教職員がいることで、いつもと違う良い緊張感や、いつも以上の担当教員と生徒たちの結束感や、そんなことを感じてくれているようです。「教室」や「学校」は、ともすれば閉じた空間になってしまいます。新しい教育課程がうたう「社会に開かれた教育課程」は、まず校内からそうでありたいと考えます。
3年生の音楽理論では「75期で考える 『なぜ音楽をしていますか?』」という授業が展開されていました。全員がひとつの大きな輪になって、互いの顔をみながら、自分の考えや意見を率直に発言しあっていました。堀音でのこれまでの時間の中で、クラスや授業が、安心・安全な場となっていることが伝わってきました。
1年生の歴史総合の授業。毎回1人の生徒が自分でテーマを設定してスピーチをするようで、この日当番の生徒は「〇〇社の冷凍餃子の歴史」というタイトルでした。短時間にわかりやすく、濃い内容を伝える力を感じました。また、近代国家日本の成立時、領土確定において樺太や琉球がどう組み入れられたか、ICTを活用して、さまざまな資料を提示しながら(唱歌「蛍の光」の3番4番の歌詞の変遷も教材に)今の日本や世界の状況も話題にしながら、教員と生徒のやりとりが進みました。
マンツーマンでの専攻のレッスンの参観も行われています。どの専攻の指導も、生徒が自身の「身体」を自覚するための声かけがされていて、「自分の身体は遠きもの」と言った哲学者の言葉が思い出されました。生徒が自分の演奏についてメタ認知を導く質問の投げかけがたくさんの各レッスンでした。教員とのやりとりで、生徒の演奏がみるみる変わっていきました。その日レッスンで得たことを、次のレッスンまでに、しっかりと自分のモノにしていってほしいと思います。