「人とつながる音楽家」を目指して
音楽科
〒604-0052 京都市中京区油小路通御池押油小路町238-1[MAPを見る]
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立冬を過ぎ、ぐんと気温の下がった11月11日(土)午後、京都大学と京都市教育委員会の協定により、京都市立高校生が京都大学の大学院生の講座を受講する機会をいただける、京大研修2023に、本校から5名(1年生4名 2年生1名)の生徒が参加しました。京都大学吉田南構内 総合人間学部棟にて、時間に余裕を持って受付を済ませました。(内1名は急遽演奏会に出演が決まり、開始時間に間に合わないながらも、楽器を背負って駆けつけてくれました)
8つある分科会のテーマや概要を見て、各自が参加希望分科会を選択をするのですが、本校の5名は全員異なる分科会に参加を希望しました。音楽を学ぶ生徒たちの関心の広さ、自分の興味関心を大事にする姿勢の表れを感じました。
各分科会の教室をZoomで繋いでの全体会の後、それぞれの分科会で、講師の方々がご自分の研究について、工夫されたスライドを使いながら、わかりやすく、しかし生徒たちをしっかり大人扱いして、熱く語ってくださいました。どの分科会も、高校生たちからも活発な質問が出され、休憩時間には講師の先生の周りにもっとお話を聞きたい生徒たちの人垣ができるほどでした。
最後に、再び各教室をつないでの全体会は、それぞれの分科会から代表1名が1分程度で報告する、という内容でした。第1分科会「防衛経済学~ゲーム理論を用いて戦争発生確率を下げる方策を考える~」と、第5分科会「孤独はなぜ言語の問題となるのか?~哲学研究の一つの在り方」の2つの分科会の代表が、本校の生徒でした。どちらの分科会も、特に立候補する生徒がなく、熱心に質問をした本校の生徒たちに、講師の大学院生、司会の他校の先生や教育委員会の方から、やってみないかと勧めていただいたそうです。「総合的な探究の時間」や、公開レッスン、特設講座などを通して学び取っている「質問の大切さ」「質問することの意味」をこういう場で活かしてくれたことは、とても嬉しいことでした。両名とも、簡潔に講義の内容で興味を持った点を話し、音楽にひきつけた学びや感想を自分の言葉で表現することができていたように思います。
5人の生徒たちが得た学びを、クラスなどで報告してほしいと願っています。
写真上:他校の生徒と積極的に意見交換する本校2年生生徒です。
中:本校2年生「物理」と3年生「科学と人間生活」の御担当の非常勤講師 古田 悠馬先生(理学研究科 数学・数理解析専攻 博士後期課程2回生)も第7分科会「『双対生(そうついせい)』で探る数学・物理の世界~身の回りから最先端まで~」の講師をお務めでした。
下:第1分科会の代表者として、本校1年生生徒がスクリーンに登場しました。