「人とつながる音楽家」を目指して
音楽科
〒604-0052 京都市中京区油小路通御池押油小路町238-1[MAPを見る]
TEL. 075-253-1581 FAX. 075-213-3631
11月22日(水)、本校芸術顧問をお願いしている松田 康子先生のピアノ特別講座「ベートーヴェンの神髄に迫る~ピアノソナタからの考察~」が開講されました。松田先生は堀音の卒業生。ドイツにお住まいですが、ありがたいことに、毎年複数回、本校の生徒たちにレッスンをしてくださっています。
在校生の皆さんは、過日ご来校の稲本 響さんが、堀音を卒業した後、松田 康子先生に師事するためにミュンヘンに留学した、とお話になっていたのを覚えていると思います。
今日は3年生3名が、それぞれ、ベートーヴェンピアノソナタ 第27番 第1楽章、第12番 第1楽章・第2楽章、第23番 第1楽章のレッスンを受講しました。「『こんな感じ』、ではなく、楽譜を見て。」「どの音もどの音も考えて。」「作曲家が求めている空気を伝えて。」「ただの音階じゃない。低音にぐーっと引っ張られて!」と一音一音、1フレーズ1フレーズ、丁寧にご指導いただきました。「ベートーヴェンのものは、“シャガール”知ってる?ああいう作風ではなくて、石垣の石を緻密につみあげるようなこと。」そして「譜読みすることは、音を正確に弾けるようにすることじゃない。作曲家のemotionを感じ取ることです。曲は作曲家のemotionからできている。」と”ベートーヴェンの神髄に迫る”お言葉をたくさん頂戴できました。
先生が、豊かな表情とジェスチャーで伝えてくださる内容は、聴講の生徒たちにもよく届いたようでした。たびたびお手本としてお弾きくださるピアノの音色は、格別でした。また、生徒の肩や背中に手を添えて、生徒の目をまっすぐに見て大事なことを伝えて下さるお姿に、若い後輩たちへの深いご愛情を感じました。
24日(金)には、2年生が受講する機会をいただきます。松田先生、引き続きどうぞよろしくお願いいたします。