「人とつながる音楽家」を目指して
音楽科
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11月24日(金)
本日は、本校藝術顧問、松田康子先生の特別講座<第2回>として、2年生の「総合的な探究の時間」で取り組んでいる室内楽を対象に、「アンサンブルを通して音楽について考える」と題してご指導いただきました。
今回は3つのアンサンブルチームがレッスンを受け、2年生全員が聴講しました。
1つ目は、ピアノ連弾でラベル作曲「スペイン狂詩曲」より第4曲「祭り」を、2つ目はデストネ作曲「オーボエ・クラリネット・ピアノのためのトリオ ロ短調 作品27」を、そして3つ目は、ドヴォルザーク作曲「弦楽五重奏曲 ト長調 Op.77」をご指導いただきました。
どのアンサンブルのご指導にも、互いの音をよく聴き合ってハーモニーを調和させることを重点的におっしゃっていました。「四拍目が合っていない。時間的には合っているけれど。」「もっと音質と音量をあわせてごらん。…そう、とっても綺麗よ。」「相手(仲間)の音を聴けるようにしないと。“あ、今(相手の)心が動いたな”と分かり出すとアンサンブルが楽しくなってくるわよ。」などと優しい言葉で語りかけてくださいました。
弦楽五重奏のあるフレーズでは、「ここでは何がしたいの?」という松田先生の問いかけに、「チェロがヴァイオリンに問いかけるけれど、ヴァイオリンの返答がチェロの腑に落ちない。そんなチェロに対してヴァイオリンが徐々に答えを導いていく感じで弾いています」と答えると、「じゃあ、もう少しまろやかな音で。クレッシェンドの位置をもう少し後ろにずらしてごらん。」とアドバイスがあり、再度合わせてみると、「少し対話が聴こえてきたわね。でも、まだ納得させられていない。(演奏表現を)もう少し考えなければならないわね。」といったやりとりがありました。
予定の時間を超過していましたが、質問タイムもお取りくださり、時間の関係で2人の質問にお答えいただいて、終了となりました。
松田先生は、「みなさんの明るく積極的な姿勢がすごくうれしい。これからも一層、みんなで音楽の勉強をがんばってくださいね。」と手を振ってくださいました。
ところがその後もなお、松田先生の前に質問したい生徒が列をなします。先生は、熱心にすべての質問に丁寧にお答えくださいました。
12月8日には特別講座<第3回>を、1年生を対象に開講していただきます。
松田先生、引き続きどうぞよろしくお願いいたします。