「人とつながる音楽家」を目指して
音楽科
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12月8日(金)
本校芸術顧問、松田康子先生(第17期卒)の特別講座の3回目として、1年生を対象に、ショパンのエチュード10-1、10-4、10-5、10-8、25-11についてレッスンとお話をしていただきました。
10-4では、「ペダルなしで弾いてみて」「ノンレガートで…レガートで…その中間で…、そうそのくらい。」「テンポに流されず、しっかり手首を使って」などと、具体的なご指導によってとてもクリアできれいな音に導いてくださいました。10-5では、「『Brillante』という音色は、どうしたら出るかしら。どんな工夫をしてる?」と問われ、どういう打鍵をするか(指をどう使うか、打鍵の速度をどうするか)といったことについて、実際に弾いてみせ、音を聴かせてご指導くださったり、「つま先に重心をすこしかけて、腕を硬くせず重みをのせて。…ゴリラのように腕をぶらんとしてごらん」といっしょに腕を脱力してみせてくださったりしました。
「こういう音を出したいと思って弾いても出ない。タッチによって体の使い方によって音を変化させるのがテクニック。」「どういうふうに弾くか。自分の指で押さえてどう聴こえるかを自分で探す。どうしたら音のバランスが変わるか、バランスを変えずに(打鍵の)速度を変えるのか。ペダルを入れるのかどうか。作曲家によってもバランスは違う。」「ユーチューブにいろいろな演奏が出ていて、それでテンポなどはわかるけど、デジタルの音だから音色はわからない。だから、聴いて真似をしないでほしいと思う。」など、様々な角度からお話しくださり、生徒たちは、一つ一つに聴き入っていました。
あっという間の3時間が過ぎ、さらに延長して、生徒からの質問にも答えてくださいました。
松田先生、今年も3回にわたって全学年の生徒たちをご指導いただき、本当にありがとうございました。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。