「人とつながる音楽家」を目指して
音楽科
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2月26日(月)12月から放課後の特別講座として始まった、イタリア語ディクション講座が第3回最終回を迎えました。音楽でのディクション(歌唱発音)とは、声楽に必要なスキルで、聴衆にはっきりきこえるように、正しく美しい発音で歌うことを目指すものです。
第1回から第3回まですべて、大阪音楽大学でディクションのご担当の非常勤講師ジュリオ・デ・パオリス先生(イタリア ローマのご出身)のご指導、イタリア歌曲のご指導は毎回異なる大阪音楽大学の先生にお越しいただくという展開の講座でした。今回は大阪音楽大学教授の田中 勉先生が講師としてお越しくださいました。直接ご指導を受けるのは、3年生の声楽専攻の生徒たち。1、2年生の声楽専攻の生徒たちは聴講。持ってきた楽譜に先生方のご指導を熱心に書き込んでいました。
ジュリオ先生は、生徒がイタリア歌曲の歌詞をイタリア語で朗読するのを聞いてくださり、良い発音のところを褒めながら、改善点をご指摘くださいました。何度も実際に発音してくださるのと同時に、その単語の母音と子音の関係、口の形や舌の位置などわかりやすく説明されました。生徒たちの吸収力や対応力を感心してくださることが嬉しいことでした。ジュリオ先生にご指導いただいたことを活かして、実際に歌うところからが、田中先生のご指導です。ジュリオ先生のご指導とつなげて、イタリア語を大事にしながら、またユニークな語り口で指導をしてくださるので、生徒たちの理解が早く、どんどん表情豊かな、イタリア歌曲らしい歌になっていくのがわかりました。
受講した3年生の3名は、これから受験の生徒もいて、今回の講座はたいへん有意義であったようです。最後に、お二人の先生方は、聴講の1、2年生も含めて質問に答えてくださいました。生徒たちは、今勉強している中で疑問の思っていること、迷っていることを積極的に先生方に質問していました。来年度もこのような機会を持つようにしていきたいと考えています。