「人とつながる音楽家」を目指して
音楽科
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なごり雪だったのでしょうか、雪の舞う日となりました。寒の戻り、また年度末のたいへんお忙しいなか、京都コンサートホール大ホールに約1200名もの方にお越しをいただき、校名が現在のものになってからは第14回、堀音の卒演としては75回を数える卒業演奏会を無事終えることができました。京都市教育委員会、地元城巽の皆さま、京都・堀音同窓会の皆さま、保護者の皆さまはじめ、関係の皆さまに心より御礼申し上げます。
3月21日(木)、写真撮りもかねたリハーサルの後、開場直前には、コロナで途切れていた、ステージ上での生徒・教職員の全員での記念撮影が復活したことも嬉しいことでした。17時30分に開演。第1部は、ピアノ独奏、独唱、チェロ独奏、トランペット独奏、ピアノ独奏、ヴァイオリン独奏とプログラムは進みました。そして75期76期77期全員で、混声合唱とピアノのための「信じる」(谷川 俊太郎作詩 松下 耕作曲)を本校音楽科主幹教諭の指揮、2年生ピアノ専攻生徒伴奏で演奏しました。
休憩を挟んでの第2部は、ピアノ独奏、トロンボーン演奏、ヴァイオリン独奏、独唱、ピアノ独奏が披露されました。そして舞台のオーケストラへのセッティングを生徒たちが素早く行い、ワーグナー作曲の、歌劇「タンホイザー」序曲を、75期担任でもある音楽科教員の指揮、75、76、77期のオーケストラメンバーで演奏しました。
その後の卒業セレモニーは、まず生徒全員が舞台にあがり、オーケストラ版での校歌「海を遠く」を合唱、続いて、蛍の光が演奏され始めました。それに重ねて、75期代表の声楽専攻の生徒が、75期は笑いも涙も分かち合ってここまで来たこと、担任はじめ多くの先生方に育てていただいたこと、いつも身近で支えてくれた家族への感謝を述べ、75期のつながりを大事に音楽の道を進んでいくことを爽やかに誓いました。そして、最後に蛍の光の1番を全員で歌い上げ、演奏会は終了しました。
75期の生徒たちは、ソロや伴奏で舞台に上がった生徒はもちろん、どの生徒も、堀音での最後のステージを、時には涙しながらも、誠実に、精一杯務めていました。演奏ごとに会場からは大きな拍手を生徒たちに頂戴し、最後の蛍の光のあと、客席が明るくなったあとも拍手は鳴りやみませんでした。そんな拍手こそが、75期の生徒たちにとって3月1日に授与された卒業証書とともに、堀音で学びを修めた証となることでしょう。
長時間の演奏会でしたが、75期39名の若き音楽家たちの門出をお見守りくださいました全ての方々に、深く感謝申し上げます。本当にありがとうございました。