「人とつながる音楽家」を目指して
音楽科
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昨年度から行っている進路ガイダンス「人とつながる音楽家」シリーズの本年度の取組は、人権教育主任と進路指導主事が核となって、音楽に志す若き音楽家としての生徒たちが、人権×キャリアを考える企画を行いました。6月24日(月)に本校46期卒業生 ウクライナ・チェルニーヒウフィルハーモニー交響楽団 常任指揮者、東京混声合唱団指揮者等でご活躍、また、関西大学客員教授、大阪芸術大学演奏学科客員准教授などをお務めの高谷光信氏をお迎えして「音楽と世界と平和と」というタイトルでご講演をいただきます。
そのための事前学習として、今週6月18日(火)~21日(金)の昼休み、各自都合の良い曜日に101教室にて昼食をとりながら、人権教育主任が編集した、ウクライナ・キエフに関する映像を視聴しています。昨日は20名余り、本日は30名余りの生徒が参加していました。映像には2019年のキエフの街の日常が映し出されます。自然豊かで、歴史的な美しい建物も多く、音楽を愛する人々が暮らす街。と同時に、ロシアとの関係の“深さ”“親しさ”と長年の複雑な“確執”や、2014年の紛争のリアルな記憶、そうであるからこそ、世界中の人々の平和と幸せを深く願う気持ちが市井に暮らす人々の言葉で語られます。そして最後は今回のロシア侵攻後の2022年、その街やそのとき出会った人々がどのようであるかを伝える映像も加わっています。
21日金曜日のLHRでは、改めて、参考資料を通してウクライナ危機の背景や“スラブ”について各学年で事前学習を行います。
テーマは大変深く大きく、教職員にも生徒にも簡単に答えを出せるものではないでしょう。しかし、だからといって諦めや無関心、問題に向き合わないという選択をするのは堀音生に望む姿ではありません。知識を持ち、高谷氏のご講演を伺い、その国、人々への想像力を働かせ、心揺さぶられる時間を持つことで、音楽の、音楽家の活動の可能性と自由について考え、今すぐでなくても自分に何ができるのかを主体的に考えるきっかけにしてほしいと考えています。