「人とつながる音楽家」を目指して
音楽科
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7月1日(月)6、7時間目は、くらしき作陽大学から、モスクワ音楽院教授、モスクワ音楽院特別演奏コース特任教授のピアニスト、ポリーナ・フェドートワ先生にいれしていただき、くらしき作陽大学のモスクワ音楽院特別演奏コース主催による、ミニコンサート&公開レッスンの時間でした。
まずは、フェドートワ先生が、堀音の生徒たちのために、チャイコフスキー、ショパンの、ラフマニノフの作品を演奏してくださいました。ピアノの響き方や音の立ち方が本当に素晴らしく、ホール全体がその音色に包まれたように感じられました。作曲家によって音色の違いが驚くほどに鮮明でした。
休憩を挟んで、3年生ピアノ専攻の公開レッスンが始まりました。今回の代表生徒は2名。一人目はショパンのバラード第4番OP.52を、二人目は、ショパンのエチュードOP.10-4とラフマニノフの絵画的練習曲OP.39-1のレッスンを受講しました。
フェドートワ先生はレッスンを始める前に、音楽を専門に勉強している本校生徒の、演奏を聴く態度を、たいへん良い!と褒めてくださいました。フェドートワ先生はすべてロシア語でお話になりますが、同行されている、モスクワ音楽院特別演奏コース コーディネータ―黒崎夕子先生が、抜群のタイミングで分かりやすく通訳してくださいます。黒崎先生はくらしき作陽大学のモスクワ音楽院演奏コースでピアノを勉強なさり、その後モスクワ音楽院にも留学された方で、現在モスクワ音楽院演奏コースで学生たちのレッスン時に通訳をしていらっしゃるとのことでしたが、ピアノとロシア音楽をよくわかっていらっしゃるからこその、素晴らしい通訳ぶりで、生徒の学びを支援してくださいました。
フェドートワ先生は公開レッスンの生徒2名にたくさんの言葉とお手本の音を示してくださいました。「曲の一番はじめの音には責任があります」「曲は前に進めていかなくては」「どの音をはっきり聴かせますか?5の指をもっと!」「ここはもっともっとゆっくりで何度も練習して」「ペダルなしで」「ピアノを学ぶ人は、ショパンのエチュードをたくさん勉強するのが良いです」など、ピアノも弾いてくださりながらお伝えくださいました。「とても良いです」と褒めてくださるときも「もっと良くなります」と常によりよい演奏、より良い音を求めていく姿勢もお示しくださいました。レッスンが終ったあと、生徒たちが先生を楽屋までお尋ねして、質問をさせていただいた際にも、たいへん丁寧にご指導をいただくことができました。
くらしき作陽大学からは、毎年このような貴重な勉強の機会をいただいています。本日司会をしてくださった入試広報担当部長の片山様はじめ、皆様に御礼申し上げます。本当にありがとうございます。