「人とつながる音楽家」を目指して
音楽科
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9月13日(金)
今日は、1年生は前期実技試験の最終日で、午前中、管打楽専攻の試験がありました。そして14時からは、「ヴァイオリン特設講座2」と「クラリネット特設講座」が同時に開催されました。
ヴァイオリンは、東京藝術大学教授の玉井菜摘先生、クラリネットは、同じく東京藝術大学教授の三界秀実先生にお越しいただきました。
ヴァイオリン特設講座2は204教室で、4名の3年生が、同専攻の生徒たちが熱心に聴講する中、レッスンを受けました。
「この曲に描かれているものを、音にして描き出そうとしている、とてもよい演奏でしたね」などとお褒めくださりながら、随所に具体的なイメージやテクニック、脱力などについて、アドバイスしてくださると、魔法をかけられたように、生徒たちはそれに応えてどんどんといい音を出していきました。
「多様なイメージを持つこと。そして、そのイメージを実現するにどうしたらよいかを考える」「音の持っている顔つきを生かし、生き生きと弾く」「だんだん熱を帯びて自由度を増していく。興奮していくとき、どのように音楽を組み立てるか」「戦っているのか、抵抗しているのか…。テクニカルでないものがほしい。」など、数々の印象的なお言葉がありました。
その一方で、先生が、演奏に合わせてオーケストラのメロディを傍らで歌ってくださったり、生徒と掛け合いのように,自ら弾いて示してくださったりすることで、言葉を介さずにご指導の意図が伝わる音楽のすごさも感じられた3時間でした。
クラリネット特設講座は、音楽ホールで、3年生1名・1年生2名のクラリネット専攻生がレッスンを受け、管楽器専攻の生徒たちも聴講しました。
「スラーの頭の音はしっかり長めに」、「高い音はどうしても金属的になりやすいから、音量に気を付けて。丁寧にねらって入りましょう」などといった具体的なご指導だけでなく、「この曲をどう弾きたいですか」、「もう一段階柔らかい音楽にするためにはどうしたらいいだろう」というふうに、生徒に問いかけ、その答えにそって生徒自身がアイディアを出して表現することを引き出していってくださいました。
また、カヴァリーニのエチュードのご指導の場面では、イタリア人の情熱的な気質などをくだけた表現でお話しくださり、「まだまだ足りない。もっと!」とダイナミックな表現に導いてくださったり、スタッカートについては「(あなたが思っているよりも)もっと軽くて短く」とご指導くださいました。
さらに1年生には、正しいアンブシュア(マウスピースをあてたときの口の形、または口の周りの筋肉の使い方)やブレスコントロールについて手ほどきいただきました。アンブシュアでは、口の形がどうなっているかを、姿見を使ったり、横から先生が撮影してくださった動画を見せていただいたりして、丁寧にご指導いただきましたし、ブレスのほうでは、短いブレスでたくさん吸うためのトレーニング方法を伝授くださいました。
生徒たちは、これらのトレーニングを毎日こつこつと続けていってくれると思います。
特設講座をご指導いただきました、玉井先生、三界先生、本当にありがとうございました!