「人とつながる音楽家」を目指して
音楽科
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10月28日(月)に1年生、11月6日(水)・7日(木)に2、3年生を対象に、全3回にわたって、本校芸術顧問の松田 泰子 先生による特別授業が開催されました。
松田先生は、ドイツ在住の素晴らしいピアニストで、本校17期卒の大先輩です。
東京藝術大学・同大学院、ミュンヘン国立音楽大学をご卒業後、ドイツを中心にヨーロッパ各地で定期的にリサイタル、室内楽、オーケストラとの共演などを重ねてご活躍の一方、リヒャルト・シュトラウス音楽院、京都市立芸大、ミュンヘン国立音楽大学にて後進を指導、ピアノや室内楽の国際コンクールの審査などにも数多く当たっていらっしゃいます。
毎年秋にドイツから帰国され、本校の生徒たちを熱心にご指導くださっています。
今年度は、昨年度に続いて、1、3年生にはピアノ、2年生にはアンサンブルに対する公開レッスンをしていただきました。
1年生は、5人に対してそれぞれ、バッハの平均律クラヴィーア曲集から3曲とショパンのエチュード2曲をご指導いただきました。
たとえば前半のバッハでは、作曲当時のバッハのお話や「平均律」という名称についても解説してくださり、それぞれの生徒の課題に応じて、生徒の傍に寄り添いながら優しい語り口で導いてくださったり、イメージを喚起する問いを投げかけてくださったり、客席の聴講生徒にも質問したりしてくださりながら、学びを深めてくださいました。
2年生は、ヨーロッパ研修旅行中に、現地でのコンサートで披露する予定のアンサンブルのうち、2チームがご指導を受けました。松田先生は、「アンサンブルをとても楽しみにしてきたのよ」と満面の笑み。トランペット・チューバ・ピアノのチームでは、まず演奏をひととおり聴くと、「これは、とても楽しい曲でしょ。きっちり弾こう・吹こうなんて、全く気にしないで。リズムをお腹で感じてね。」と、軽やかに伸びやかにリズミカルに、生徒たちをどんどんと乗せていってくださいました。
3年生は、ショパンとベートーヴェン各2名、計4名をご指導いただきました。松田先生のご指導を受けるのは3年目。意気込みはさすがに際立っています。
ポイントポイントで、脱力や打鍵について肘や手に触れながらお教えくださったり、ご自身でも弾いて見せてくださったりして、濃密な時間が流れていきました。
質問にも丁寧に応じてくださって、たくさんの学びをお与えいただきました。
松田先生、今年もはるばるドイツから、後輩たちのために3日間にわたってご指導にお越しくださり、本当にありがとうございました!